シカゴ在住の実業家である著者が2024年、アメリカの深刻な分断と衰退を現地から詳細に報告し、その影響で日本が巻き込まれ、共に沈む危機を強く警告する内容となっています。
バイデン政権下のアメリカが政治的・経済的・社会的に崩壊プロセスを進んでいることを、移民問題の深刻化、LGBTQ運動の過熱、教育現場の混乱、格差の拡大、犯罪の増加といった具体的な事例を挙げています。
これらの背景には、国際金融資本や多国籍企業といったグローバリストの影響力が強く働き戦争経済を通じて一部の勢力が利益を得る構造が社会を蝕んでいる、と指摘しています。
一方、日本は敗戦以来、軍事・経済・政治のあらゆる分野でアメリカに支配され、従属的な関係にあるため、アメリカの衰退がそのまま日本の危機に直結している。
アメリカ追従を続ける限り、日本も移民政策や教育改革を通じて同様の分断を招き、経済的打撃を受け、衰退を避けられないという。
著者はこうした「道連れ」の関係を断ち切り、日本が真の独立を果たすためには、従来の保守ではなく「シン・保守派」と呼ぶ新たな勢力が台頭し、自立した外交・経済政策を推進することが必要だと訴えています。
アメリカの「忘れられた人々」の声に耳を傾け、そこから学びつつ、日本独自の再生を図るべきだと強調。全体を通じて、本書は日本人に警鐘を鳴らす一冊であり、メディアでは報じられにくいアメリカの現実を伝え、日本がアメリカの動向に盲目的に従う危険性を強く指摘しています。
日本はアメリカに守られている。有事の際にはアメリカが助けに来てくれる。そんな「お花畑的な考え」を持っている人は、私も含めて多いだろう。
現在、ウクライナがロシアの侵攻を受けているが、援助はするが自ら兵を派遣する国はない。日本に有事が訪れても同じことになるだろうと著者はいう。
援助するから自ら頑張りなさい。そんな事態にならないよう、早苗ちゃんには頑張ってほしいと思います。(笑)