本書は、カナダはバンクーバーのアトランティックサーモン養殖の裏側を、業界関係者の視点から描かれています。サーモン業界の秘話、冬にサーモンがなくなる理由、刺身でたべても大丈夫か、天然サーモンとの違い、病気の話などサーモンにまつわるさまざまな豆知識など、とても短い内容でしたが、業界事情を少し知ることが出来ました。
実はわたくし、養殖のトラウトサーモンに対して、少し不審感を持っています。(笑) 去年、宮古湾の生け簀からトラウトサーモンが逃げたことがありました。ニュースの記事はみつけられなかったのですが、Xでこんなことを書いているのをみつけました。
2024/12/28
宮古湾で海上養殖されているニジマス(宮古トラウトサーモン)が大量に逃げ出し、沿岸部河川に遡上している問題を受けて閉伊川流域で特別採捕活動を行い生息状況と在来種の食害状況の調査を実施いたします。
2024年12月20日〜2025年2月28日の期間に閉伊川漁業協同組合が選出した34名での調査となります。調査従事者は腕章の装着と特別採捕許可証の携帯が義務付けられてますので、腕章がない採捕者を確認した場合や現場でトラブルがあった際は閉伊川漁業協同組合までご連絡お願いいたします。
又、3月1日の解禁日以降も調査は継続しますので、閉伊川水系でニジマス(宮古トラウトサーモン)が釣れた際は『日時』『場所』『胃内容物』『画像』の提出ご協力をお願いいたします。
私は「あんなの逃げたら、ブラックバスどこの騒ぎじゃないんですか?」 そう、関係者に聞いたら、こんなことを言われたのをよく覚えています。「交配しないように出来てるから、大丈夫でねぇ〜がなぁ〜!」????
そんな闇が少しでも理解できれば、そう思い本書を手に取りましたが、何もわからなかったので、私なりに調べてアウトプットしておこうと思います。
私が聞いた「交配しないように出来てる」というのは、どうやら「一代限りの養殖品種」というらしく、その特徴をグーグル先生に聞くとこう答えてくれます。
一代限りの養殖品種とは、繁殖能力を持たないように品種改良された魚のことです。これにより、万が一養殖魚が逃げ出した場合でも、自然界で繁殖して生態系に影響を与えることを防ぐことができます。
具体的には、以下のような特徴があります。繁殖能力がない:一代限りの養殖品種は、精子や卵のもととなる生殖幹細胞を持たないため、繁殖することができません。生態系への影響を抑制:養殖魚が逃げ出した場合でも、自然界で繁殖することがないため、生態系への悪影響を抑えることができます。品種改良:例えば、信州サーモンはニジマスとブラウントラウトを交配させた一代限りの養殖品種で、病気に強く、美味しい魚として知られています。
完全養殖との違い:完全養殖は、人工孵化から育てた親魚が産んだ卵を再び稚魚まで育てることを指しますが、一代限りの養殖品種は、繁殖能力を持たないため、完全養殖とは異なります。一代限りの養殖品種は、持続可能な養殖業の実現に貢献する可能性を秘めています。
私はこのグーグル先生の回答を見て、ぜんぜん「持続可能な養殖業の実現に貢献する可能性」を感じないんですけど、みなさんはどうお感じでしょうか。
種子のF1と全く同じ状況だし、戦争で負けて余った小麦を押し付けられて、田んぼを減らし、種子法を変えて、種子とセットで農薬を押し付けられて、日本人の食をどんどん奪い外資の利潤に変えていくシステムの1つに過ぎないのではないか。
話はそれましたが、バンクーバーのアトランティックサーモン養殖業界の本を読んだおかげで、少し「一代限りの養殖品種」について調べることが出来て良かったです。(笑)