報道しない自由 なぜ、メディアは平気で嘘をつくのか / 西村幸祐


「報道の自由」という言葉はよく耳にする。

「報道の自由」があるなら、「報道の義務」があるべきなのに、

「報道しない自由」により、私達、国民はメディアに洗脳される。

日本ほど、テレビを信頼している国は無いという。

新聞社と放送局が同じ資本の系列下にある日本。

これを「クロスオーナーシップ」と呼ばれ、

世界では「言論の統一化を招き、多様性や言論の自由を阻害」するとされ、法律で禁止されている国が多いという。

それなのに、日本のテレビ局はみんな新聞社の傘下にある。

「電波オークション」

電波をオークションで割り当てる制度を、日本以外の先進国はすべて実施済みで、アジアでもオークションをやっていないのは中国と北朝鮮とモンゴルだけ。

2017年に菅義偉官房長官が記者会見で発表した「電波オークションを政府が導入を検討」。

報じたのは産経新聞だけ。

次の記者会見でも質問しない。

「報道しない自由」が行使された。

本書でも紹介されていましたが、携帯キャリアの電波利用料は100億オーバーなのに対し、民放テレビ局は数億。明らかに、不公平なのは数字を見れば明らかですが、そのような報道は絶対されない。

新聞社とテレビ局。まさに談合体質です。笑

報道に叩かれることは無いから好き放題。

そんな感じでしょうか。笑

著者がテレビ局の役員に、「報道しない自由」について、

尋ねた時があるという。

回答は一言、「閉ざされた言語空間」。

「占領軍の検閲と戦後日本 閉された言語空間 / 江藤 淳」

眼に見える戦争は終ったが、眼に見えない日本の思想と文化の残滅戦が始った。それは自己破壊による新しいタブーの自己増殖。

GHQの検閲から逃れた報道機関。

自己検閲する立場になり、自己防衛の検閲になっていく。

テレビや新聞は嘘だらけの洗脳装置。

本をたくさん読むようになってから、

そんな風に思うようになった。

そんな思想を確定してくれるような

本書でありました。笑

23 th in July / 206 th in 2023