なぜアジはフライでとんかつはカツか?/近代食文化研究会

とんかつ、魚介類のフライ、コロッケ。

揚げ物洋食の歴史を解き明かし、嘘・間違いだらけの日本西洋料理史を、膨大な資料をもとにまとめられています。

嘘、間違いだらけなのは何故か。

みんな店の宣伝をするときに、自分を過大評価する。

当店が発祥だとか、日本で初めて〇〇した店だとか。

店の宣伝文句に使われることが多いので、

自分を過大評価するだけならまだしも、他店の売りを否定する書物まで多数存在するのだという。それら沢山の書物を丁寧に解読して、さまざま書かれています。

明治時代に日本に伝来したフランス料理のコートレット。

元々コートレットは仔牛肉をスライスしたものに、

細かいパン粉をつけてフライパンなどで炒め焼きする料理。

日本では鶏肉や牛肉など他の素材を使って、

見よう見まねでコートレットを模倣するうち、天ぷらと同様に多量の油で揚げる、粒の大きなパン粉を使うといった改良がほどこされ、「カツレツ」が誕生。

薄切りをやめて厚切りの豚肉を使うなどして、カツレツをより日本人好みに改良した料理が「とんかつ」だという。

コートレットには温野菜がついていたが、

面倒くさいのでキャベツの千切りになったとか、

カラシはなんとなくつけてみたら美味しかったとか。

間違いなく、トンカツが食いたくなる1冊です。笑

トンカツの他にも、魚のフライ系、コロッケ系、メンチカツ系、ナポリタン系、カツサンド系など、さまざまな洋食のルーツを知ることが出来ました。

印象的なことが書いてあった。

なぜコロッケはジャガイモなのか。

おにぎりを作る日本の文化に合っていたからだという。

ほんまかいな。笑

私はアジフライに、

「ソースとカラシたっぷり」が大好きです。笑

24th in December / 370th in 2022