北朝鮮の今/三島三郎

著者が北朝鮮を2019年に9日間滞在し
現地で得た情報や体感。
人々の暮らしから政治経済など交え
幅広く記載されています。
どんな著者なのかは知りませんが、
FacebookもTwitterもアカウントが存在し、
典型的なアカウント作っただけ。そんな状態です。笑
多分、年配のオジサンでしょう。笑
そんなオジサンが北朝鮮に旅行し
帰って来てから書いた
「旅行の思い出」そんな本です。笑
こんな本を読めるのも
「Kindle自費出版」ならでは。笑

日本語対応のツアーもあるらしいが、
著者が利用したのはイギリス人が経営する旅行会社。
「金正恩体制化における北朝鮮のリアルを見せる」
そんなテーマのツアーだったと言う。
平壌以外の都市や工場・農村等も幅広く回れる点、
そして何よりイギリス人主催のツアーであるため、
日本人への忖度が無い、本音に近い現地の声を聞けるのでは。
そんな期待で契約したのだと言う。

実際に現地で受けた印象は
「確かに豊かとは言えないが、予想していたほどのディストピアでもない、よくある社会主義系の発展途上国である」というものだった。

北朝鮮の人々は日本人にかなり近いのではないか。
具体的には、「空気を読む文化」が強く
シャイで和やか。
お隣の中国とは違い、
街中や飲食店で大声を出す者は皆無で、
地下鉄やバス停、エスカレーターではきちんと並び、
ぶつかった時もどちらが悪いかに関係なく
「まず謝る」のだという。
北朝鮮の人々の間では非言語コミュニケーション、
つまり「察し合って衝突を避ける」
文化が浸透しているように感じたとのこと。

各種工場や水力発電所、道路、橋、港など、
八十年近く前、
日本帝国主義が建設したものがたくさんあり、
もちろん老朽化は激しいが未だに現役。
メンテナンスを施されながら
貴重なインフラとして生き続けているという。

金正日が自ら導入を提案・推進した「ナマズの養殖」
何でも食べ、すぐに成長し、寒さや病気に強く、
死骸はすぐに他のナマズに
食べられるため処理も不要。
何より貴重なたんぱく源になるとのことで、
国内各地に大規模な養殖場が設置された。
しかし、唯一にして最大の欠点が「不味い」
大変臭みが強いらしく、
外国人にはとても食べさせられないということなのか、
ツアーメンバーの熱い要望にも関わらず
最後まで食す機会は与えられなかったという。

街路樹の根元を白いペンキで塗ってあると言う。
車のライトが塗料に反射することで
街灯代わりになるという。
素晴らしい発想です。笑

駅の深さは地下百メートルと世界最深で、
戦争時のシェルターを兼ねているという。

紹介したのはほんの一部ですが、
旅行者目線でみた北朝鮮について
様々と多方面から記述されています。

実際に旅行で行ける北朝鮮。
そんな現実感があるせいか、
今まで読んだどんな著書より低い視線というか
身近に北朝鮮を感じ取れることが出来ました。

そして実際に行ってみたくなった人に警告しています。笑

ホテルが盗聴されているという噂があるが、おそらく事実。部屋には怪しい箇所が多かった。もし一人部屋であったならなにかしら弱みを握られこの先一生強請られることになっていた可能性もゼロではない。特にポルノが持ち込めずネットが使えない環境ゆえ、ハニートラップのリスクは日本に滞在している時よりはるかに大きいといえる。社会的に重要なポジションにいる方ほど注意が必要かもしれない。

私は行かない方が良いのかもしれない。笑

そんな風に思う。笑

だいすけ@190dai.com
新しモノ好き。ガジェット大好き。 平成元年から小さい建設会社。今は社長です。小さい会社なので、営業的なことや技術的なこと。除雪もします。ガジェット、カメラ好きが講じ、ネットやPC、Drone好き。外食する時や夜の会合なども多いので、食べ歩きやガジェット。仕事のこと。読書。そして地元のコトを中心に書いて行こうと思います。
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