朝日新聞関連4冊目。
今までの本は新聞社内部の人達や、ベテランのジャーナリストなど。
年配の視点で書かれたものが多かったが、
この本の著者は、1975年生まれの42歳。
もうひとりは1981年生まれの36歳。
共にワタシより年下で、年少からインターネットを使いこなすワタシ以上に「ネット世代」です。
一人は読売新聞を早々退社し、現在「アゴラ」の編集長。
もうひとりは、元経済産業省。
そんな二人が語る対談形式をまとめた本になっています。
あとがきで著者の一人、
宇佐美典也さんがこんな言葉で締めています。
この本は朝日新聞への口汚い応援歌である。
少なくとも私はそのつもりで書いた。
振り返ると私のなかで朝日新聞は常に特別なメディアであり続けてきた。
我が家は朝日新聞を購読していたこともあり、小学生の頃は私にとって父親の読む朝日新聞は「知の象徴」であり、朝日新聞の紙面に書いてあることは無条件に何でも正しいとさえ思っていた。
天声人語の表現・構成の美しさに感動して、切り抜きを集めて文章の練習として書き写したことは何度もあった。
中学校に入っても引き続き朝日新聞は私にとって敬愛の対象であり続けたが、その内容に少しずつ疑念を抱くようになってきた。
新聞の読み比べというものをしてみて、産経、読売、毎日、朝日の違いに驚いた記憶がある。
歴史に対して深い興味を持つきっかけを与えてくれたのは朝日新聞であったといっても過言ではないと思う。
中学3年生のとき、祖父が亡くなり、「おじいちゃんが戦争で朝日新聞に書いてあるようなメチャクチャなことをしたはずないよな」と考えていた日もあった。
高校時代に入ると私のなかの朝日新聞への認識は大きく変わり、事実というよりも「きれいごと」をいう新聞なのだと理解するようになった。
朝日新聞の世界観は確かに美しいのだが、そのような世界観は人間そのものの醜さ、生々しさを無視している、と捉えるようになった。
確かに、今まで読んだ3冊とは明らかに視点が違います。
ここ何日かで本を読み、朝日新聞に対する嫌悪感を感じる自分とは明らか位に違う著者の感情、その歴史感。
大変勉強になりました。笑
だいすけ@190dai.com
新しモノ好き。ガジェット大好き。 平成元年から小さい建設会社。今は社長です。小さい会社なので、営業的なことや技術的なこと。除雪もします。ガジェット、カメラ好きが講じ、ネットやPC、Drone好き。外食する時や夜の会合なども多いので、食べ歩きやガジェット。仕事のこと。読書。そして地元のコトを中心に書いて行こうと思います。
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