海が見える家/はらだみずき

なんとか就活で入った先はブラック企業。働き始めてすぐ退職する。再就職のアテもなければ貯金もない。そんな時、疎遠にしていた父親の訃報が飛び込んできた。孤独死したのか。どんな生活を送っていたのか。仕事はしていたのか。友人はい

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夏美のホタル/森沢明夫

写真家を目指す主人公。卒業制作のために彼女と田舎で立ち寄った商店で出会ったおじいさんとおばあさん。交流を深めそこで暮らす人々とも互いに様々な感情を刺激されていくというお話です。 写真家を目指すと言うことで、カメラ。彼女の

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相続レストラン/城山真一

よくこんな設定を思いつくものです。前科のある元税理士がウェイターを務めるレストラン。相続の相談に乗ってくれるということで評判になる。元税理士のほか、元刑事や元司法書士のシェフなど。少し、ツッコミどころ満載ですが「相続」を

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こちらあみ子/今村夏子

第24回(2011年) 三島由紀夫賞受賞 小学校に行ったり行かなかったりのあみ子。先生から叱られてばかりでクラスメートとも一向に仲良くなれない。話し相手になってくれるのは、母の書道教室に通うノリ君。兄は書道教室に参加して

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借金3億円を消した魔法/復活シタロウ

借金3億円を消した魔法法人破産・自己破産、差押えも怖くない! 合法的に人生を復活させた方法復活シタロウ  キャッチーな表紙と題名からして、突拍子も無いような方法で借金を踏み倒したとか、えげつないような取り立てにあったとか

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星の子 /今村夏子

生まれながら病弱だった主人公は、様々な治療をするが良くならず、父の同僚から勧められた水を使い効果が現れたことで、新興宗教にハマって行く。なんの疑問も無いまま主人公は育つが、中学校に上がると周りとのすれ違いを認識していく。

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あひる /今村夏子

わたしの家に父が譲り受けた「のりたま」というあひるがやってきた。静かだったその家には、子どもたちが集まるようになった。母もそんな様子を嬉しく思い、家に入れたりお菓子を振る舞ったりするようになる。しかし体調を崩した「のりた

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むらさきのスカートの女/今村夏子

第161回芥川賞受賞作。 今村夏子さん、実は3冊目。「星の子」を読んで巻末にのっていた対談で、俄然興味津々になり「あひる」を読んだ。その解説で触れていた、本書に誘われて3冊一気読み。 今村夏子おそるべし。笑 垣谷美雨沼は

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不機嫌は罪である/齋藤孝

現代の日本ではあらゆる場面で「不機嫌」を露わにする人が後を絶たない。特にSNSの発達により、自分の感情や怒りを簡単に発信できるようになった。 不機嫌を表にして、物事がうまくいくケースがあるのか。 不機嫌だと自分も仕事に集

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実録 最底辺の女たち

先入観で「最底辺」=「貧困」をイメージして読み勧めましたが、そうではなかった。著者自ら、テレクラや掲示板から始まり最近話題の出会い系やマッチングアプリ、出会いカフェなど。20年以上もの年月で出会った変わった女達を紹介して

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農ガール、農ライフ/垣谷美雨

垣谷美雨さんが止まらない。9冊目です。 いったい彼女に今月、いくら貢いだのか。笑 有名大学を卒業して入社した中堅の会社が倒産。派遣で働き、正社員にならないかと打診されるかと期待するも派遣切り。その日に同棲していた彼氏から

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