2025年第22回本屋大賞ノミネート作品です。大賞は読了済みの「カフネ/阿部暁子」でしたが、本書は7位の作品です。2位の「アルプス席の母/ 早見和真」、9位の「死んだ山田と教室/金子玲介」、10位の「成瀬は信じた道をいく/ 宮島未奈」も読了済みなので、2025年 第22回 本屋大賞ノミネート作品は本書で5冊目となります。
カメラマンの新夏は啓久(ひらく)と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮して警察に捕まり、逮捕はされずに示談は成立するが、ふたりの関係は一変する。「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。 啓久が出来心で犯した罪は、周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。
性犯罪が引き起こす社会的制裁、そして壊れていく人間関係、そしてカメラを通じて語られる出来事は、私も写真をかじっているものとして、とても胸に刺さる作品でございました。
啓久が盗聴された被害女性と接することになりますが、その家族とのやり取りや、その家族のキャラ設定がなんとも素晴らしい。
別れる別れないで葛藤している新夏が、啓久をラブホテルに連れていくんですが、そこで行う変な行為もカメラをやるはしくれとして、少し理解することが出来ました。
啓久が性加害者のサークルみたいなのに行って、ハナシを聞いたりするんですが、そこのリーダーみたいな人のキャラも素晴らしい。
登場する全員が、とても印象的な物語でございました。とても映像化に適した作品なのではないかと、個人的には思いました。素敵なギトギトの物語を楽しませて頂き、ありがとうございました。(笑)
5月13冊目_2025年133冊目