ウナギ密漁_業界に根を張る「闇の世界」とは/鈴木智彦

 著者の本は何冊か読んでいますが、ヤクザに関するルポルタージュが多いイメージです。

 ウナギの稚魚に深く関わっている暴力団。絶滅危惧種に指定されるなどメディアでは紹介 されるが、食卓に普通に提供 されている。

 牛丼チェーンでも食えるし、消費拡大を誘導する世の中 です。なにか、カラクリがあるのでは。確かに冷静に考えればわかる。

 サンマが取れなければ食えないし、仮に食えたとしても凄く高い。ウナギの稚魚が取れないとニュースで報道しても生協、ジョイス、すき家のウナギはそのままだ。

 困っている。そして金が絡む。原発の作業員もそうだが、世間の困っている利権が存在 する、そんな所に手を差し伸べる。

 需要があり供給がない世界 には、暴力団対策法が機能しない、そんな世界を知ることが出来ました。こんどウナギを食すときは、感謝したいと思いますが、もしかしたら ヤクザの資金源に協力 しているのではないか。そんなことを考えたいと思います。

4月18冊目_2025年89冊目