表紙にこう綴られています。日本はいま、中国から何を学ぶべきか? 未だに中国は遅れている。その様に思っている人が多いです。
私も前は思っていましたが、DJI(ドローンの会社)を知ってからはその様に思わなくなりました。
その証拠にDJIに肩を並べるどころか、足元にも及ぶ会社が登場しません。日本にこんな世界が10年後に到来するのか?その様に思うくらい未来になっています。
中国の特性上アメリカの企業を受け入れていないため、アリババ、そして テンセント など、一つ一つのサービスのシェアが高いため、そして 国家主導のせい もあり、すべてデジタル化し、国民一人ひとりの金融決済から購買行動、全てを把握。ビックデータ利用して、国民にもインセンティブ があるのだという。
その分野は金融、医療、保険、移動手段など多岐にわたり、生活の全てと言うくらい浸透している。でも、中国人は行儀が悪いし国民性が悪いのでは。そう思うかも知れません。
「中国人はおもてなし化している」筆者はこう説いています。行動を監視され、悪ければペナルティ。良ければインセンティブ。
そのため、ビックデータの活用は国民性すら変えようとしている。そのフェーズは「おもてなし2.0」という次の段階に入り、自分の評価を上げるため、顧客からの評価を上げたい。一流ホテルマンの様な「かゆい所に手が届く」そんなサービスが増えていると言うのだ。
完全に好循環している印象です。 ここまで自分の行動を把握され、悪く言えば監視される様な社会に日本が突入するかどうかはわかりませんが、「日本はヤバい」そう痛感させられる内容でございました。
日本は通貨の信用度が高いから現金決済。中国は通貨の信用性が低いから電子決済。私もどちらかと言えばその様に思っていました。
もう中国の神社は、賽銭箱の代わりにQRコードが貼ってある らしいです。そして、路上生活者もQRコード を掲げ「物乞い」をしているというエピソードが紹介されていました。
はたしてそれが正しいのか正しくないのかは別にして、大変勉強になりました。
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