そもそも日本はエネルギーをどうやって
確保しているのか。
電力会社に勤めていた著者から見た、
日本の電力事情。
技術的な話。
電力会社の「体質」についての話が非常に興味深い。
経済的に、環境的に現在の状況を維持するには、
所詮無理が多すぎる。
再生可能エネルギーと化石燃料火力発電に頼る現在。
とても危うい状況であることを再認識させられました。
震災後、この様な関連本は多く出たし、
私もたくさん読みましたが、
電力会社側からの積極的な発言を
取り上げたものは少ない印象です。
「電力会社の行動原理」
「安定供給への使命感」を至上命題にしていたが、
東日本大震災で福島のおかれた状況に葛藤する様子。
著者は退職後もたくさん考え、そして悩んだのだろう。
そんな事が垣間見える1冊でありました。
FIT(固定価格買取制度)についても大分触れています。
電気料が値上がりしたと騒ぐメディア。
なぜ、FITと関連付け報道するメディアは無いのか。
「固定買取制度」という市場競争社会と
反する制度は儲かるものがいれば、
損する人もいる。
ドイツのFITはもうすでに破綻し、
買取価格は月単位で変動するという。
自分が作った製品をこれから10年、
同じ価格で購入してくれる。
そんな経済が成り立つはずが無い。
子供でも考えればわかることなのに。笑
太陽光発電を持ってる人。
稼働率12%しか無いと知っていましたか。笑
耐用年数はどれくらいか把握していますか。笑
破棄するのにいくら掛かるか知っていますか。笑
減価償却という言葉を理解していますか。笑
本書は読まないほうが良いと思います。笑
02 th in July / 185 th in 2023