ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒 / 適菜収


ニーチェは「神は死んだ」と言った。 

しかしその言葉の意味を、正確に理解している人は少ない。

狂気を抱えた人物が、真っ昼間に提灯をつけて市場に飛び込んできた。「オレたちが神を殺したんだ!」と叫ぶ。しかし、市場にいた人々は、最初から神など信じていないので相手にしない。バカにされて終わる。

狂気を抱えた人物はこうつぶやく。

「オレがここに来るのはまだ早かった。この恐るべき出来事は中途半端なところでぐずついており、人間どもの耳には達していない」

つまり《神の死》の本当の意味は、世間にはきちんと伝わっていない。

「中途半端なところでぐずついている」状態。

それが現代の状況だという。

ニーチェは《神》はさまざまな形に姿を変えて、現代社会に君臨していると言う。

かつては教会の中に収まっていた神が、別の形で世界を支配するようになった。ニーチェの鋭さは、神の権威、教会の権威を否定し、「これからは新しい時代だ」などと浮かれている人々の根幹に、依然として《神》が座り続けていることを指摘する。

私たちの時代は、一般に考えられているような「反宗教の時代」ではなく「巧妙に隠蔽された宗教の時代」だという。

わかったようで、人にうまく説明するほどはわからない。笑

ニーチェの解りやすい言葉をメモしておきます。笑

「病気は、健康になるための一つの不器用な試みである」

《病》の本質について考えることが健康を取り戻すことにつながるのです。

「病」は自分の体でなくても良い。

「不器用な試み」は、本質を考えるキッカケになる。

本書は政治家に対しての悪口など。

すごく目につく内容でありましたが、

良いどこ取りでやめておこうと思います。笑

30 th in ​​April / 101 th in 2023