センスは知識からはじまる/水野学

「センス」とは非常にわかりにくい。笑

「センスが良い」と言われれば嬉しいが、

「センスが悪い」と言われると、頭にくる。笑

特別な人にだけ生まれつき備わっているものであったり、天から降ってくるひらめきのようなものという、印象はあるが実はそうではない。

このような誤解を招く理由の一つは、センスが数字で表せないものだからだという。

過去を知って知識を蓄える。未来を読んで予測する。

この2つはつながっていないが、明確につなぐことがセンスにつながる。

知識に基づいて予測 = センス

ごく身近な知識を蓄える意識を持つことと、それに基づいて予測することを心がけることで、センスを磨くことになる。

エピローグでこんな問いかけをしています。

〝ガラパゴス〟で生きている自分を自覚しよう。

自分という存在は小さな島の中で、閉じこもった生活をしてないか。それを認識することから、世界は広がっていく。仕事のことなら知っている、この趣味のことなら知っている、生きていくうえで何の不便もないと僕たちは思っている。

そんな思いこそ、僕たちをガラパゴス島にしばりつける見えない鎖。お互いに鎖でしばりあうことすらある、おそろしい状況も珍しくない。

多くの人が冒険せずにガラパゴス島に閉じこもっているのは、おそらく怖いのではなくて面倒だから。

また人間という生きものは、自分のいる場所を肯定しないと生きづらい。小さな島から抜け出さないといけないという意識を持ってみてください。

大それた勇気がなくても、きっと抜け出せます。

センスの話から、勉強しないとダメだとか、挑戦しないとダメだとか、自己啓発のような締め方になっています。笑

センスを磨く為には知識を集積し、客観的になる。

思い込みと主観、不勉強はセンスアップの敵となる。

美しいと感じたり、センスが良いと感じる感性は、

これまで蓄えた知識と比べているにしか過ぎない。

もともと持っているものでないし、天から降りてくるものではない「センス」

知識を蓄えれば蓄えるほどセンスは向上するはず。

「センスの良いおじさん」と呼ばれるような年寄になりたいものですね。笑

25th in August / 236th in 2022