ジョブズが「禅」を信仰していたのは有名な話です。
「生涯の師」と仰ぎ、彼に影響を与えたと言われる日本人僧侶・乙川弘文。
私が聞いているポッドキャスト「Apple CLIP」
作者の柳田 由紀子さんが出演していました。
「ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ」の翻訳をしたことにより、
ジョブズが師と仰いだ弘文に興味が湧き、
8年もかけ取材したという。
ジョブズの友人。大学同期。
初代マッキントッシュ開発チーム。
元ネクストエンジニア。
大学院時代の仲間。
永平寺時代の同期
弘文の弟子。甥。
養母。元恋人。元妻。子供。
総勢30人もの話を聞き、ジョブズと禅僧弘文の関係性や
人間模様がまとめられています。
アップルから追放されていた10年が
ジョブズが一番、弘文を頼っていた時期であったという。
iPhoneやiPadのデザインに「禅」の影響はよく言われる話です。
それに加えてジョブスの人間性を変えたと、
著者は本には書いていませんが、ポッドキャストでこんな事を言っています。笑
傲慢から始まり、いい製品を作り、どうだ。なぜお前らはわからない。そんな姿勢でアップルから追放され、ネクストでも失敗し続けた。
製品が良ければ消費者はついてくる。力でねじ伏せようとしていた。
アップルに復帰後はその姿勢に変化があったと言う。
人間が潜在的に「こんなのあったらいいな」というものを、
みんなの目の前に「ポッと差し出す」様になった。
ジョブズの人間性が変わったことっが成功の一因ではないかと言う。
著者はジョブズの言葉をデスクに貼っていると言う。
何か問題を解こうとやり始めると
最初の解決策は非常に複雑で
ほとんどの人々はそこでやめてしまう。
しかし諦めずに続けて問題について考えながら
玉ねぎの皮をもっと剥いでいくと
多くの場合非常に明快で単純な
解決策が思い浮かぶ。
ほとんどの人はそこまで
時間とエネルギーをかけないだけだ。
心に響きますね。笑
最後の言葉は本に記載されているものでは無く、
著者がポッドキャストで言っていた言葉です。
下にリンクを張っておきます。
アップルやジョブズに興味がない人でも、
日本の僧侶が海外で与える影響や思想など、
楽しめる内容になっていると思います。
大変勉強になりました。笑