「できない」を「できる」に変える 大谷翔平の思考法 / 児玉光雄

 「ホンマでっか!?TV」に準レギュラーとして2010年から2016年まで出演して肩書はいた著者。肩書はスポーツ心理学者と紹介には書いてありました。

 私たちは、大谷が突然凄い才能を獲得したような錯覚を持つ。しかし、事実はそうではない。大谷は、プロセスを徹底的に追求することの、大切さを誰よりも理解しているのだという。

 「結果」ではなく「プロセス」に意識を置いている。練習や休養から、小さな成長を楽しむことにより、その積み重ねが、世界で活躍し続ける思考法が根本にあるのだという。

「大きな夢は小さな目標の総量」

 「1日単位で完全燃焼!」の覚悟を持って自分の目の前にある「小さな行動の完遂」や

「小さな目標の実現」に果敢に取り組む。その小さな習慣こそが、偉大な成果を上げる必須の要素だという。

 昨日より今日、今日より明日。自分史上最高の自分にめぐり逢うための、「ポジティブ思考」の神髄が大谷には詰まっているので、あなたも頑張ってね。そんな自己啓発のような本でございました。

 大谷の謙虚さとマイペース。人生でやり遂げたいことへの邁進する行動は、ほんとうに、驚きと感激をもらえることばかりです。

 多くの自己啓発本に書いてある思考法・行動法について、野球や生活で実行し続けている大谷はまさに・・・「生きるアドラー」か、それとも「生きるカーネギー」か、「生きるソクラテス」と言っても遜色はないだろう。そんなふうに思わせてくれる本書でありました。