「人はなぜ危険に近づくのか」。漠然としていてよいのであれば、それは簡単。われわれ人間はきわめて「強い好奇心」があるからだという。
そんな出だしから始まりますが、本タイトルの解明と言うより、男女の話が結構多く、それはそれで勉強になりました。
「危険を愛好する男、回避する女」そんな章がある。
・生理的に短命な男 たち
・社会的要因が男の命を刻む
・世界中で男はリスクを冒す
・遭難時の男女の死亡率
・男のリスク管理はどうあるべきか
・孤独をどう管理したらよいか
そんな項目が並びます。携帯電話がある社会とない社会。車はある社会とない社会。それらを金額に換算するといくら出しますか? 男と女に質問するとその違いは性別により、その提示金額は2極化すると言う。
男は、新しいものを獲得し、増やしていくことに女よりも積極的。女は保存欲求がより強くはたらき、この慣れ親しんだ現状を変えたくない。
現状を変えないことで多少の不利益があっても、別にかまわないと思っているという。変化に対する抵抗が大きいのが女の特徴。家中をゴミだらけにする「ゴミ屋敷」の主人公は、女であることが多いという。
そこまではなくとも、若いころの思い出の品や子供の小さいときに使ったおもちゃや学校の制服など、もう使わなくなったものまで捨てずにとっておく。家の中が荷物だらけ。誰かが気を利かせて捨てようものなら、とんでもなく抗議する。
女は現状を守っていくことに執着するという意味と、現状から踏み出していこうとしないという、二重の意味で保守的である。
女の方が既得便益に対して非常に敏感だという。自分の家庭に当てはめて考えてみましたが、まさにおっしゃるとおり。
嫁の人間性や性格のせいなのでは無いか。そんな風に思っている自分がいましたが・・・それら「オンナだから」そんな一言で解決させてくれるような1冊で、大変勉強になりました。
4月31冊目_2025年102冊目
