渋谷ではたらく社長の告白 [新装版] / 藤田晋

 ABEMAを展開するサイバーエージェントの社長、藤田晋さんの生い立ちから、2013年頃までの自伝となっています。

 サイバーエージェントを起業から日本を代表する企業にまで成長させた道のり。サラリーマン時代から起業して上場まで。スピード感に溢れ、強引すぎるビジネス展開。常人とは思えない働きかたと、著者に取り巻く人たち。

 現在成功しているベンチャーに関する本はたくさん読みましたが、共通するのは「働き方改革」とは程遠いところにいるという感じでしょうか。たいてい会社に寝泊まりする人がいます。笑

 堀江貴文さんとの出会いと、ビジネス展開も紹介されています。売るのが得意な著者と、技術の堀江。堀江さんの本もたくさん読んでいるので知っていますが、もともとはコンピューターオタクなのを思い出させていただきました。

 21世紀を代表する会社を作りたい。高校生のときに抱いた起業の夢は、現在のサイバーエージェントをみれば実現したといってもいいだろう。しかし、ここまでくる過程で彼を待っていたのは、厳しい現実であり、ITバブルの崩壊、買収の危機、社内外からの激しい突き上げ。そして孤独と絶望、そして成功までの詳細を知ることができました。

 幻冬舎の見城徹さんの本に、著者は必ずといっていいほど登場します。見城徹さんとの共著は「絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ」と「憂鬱でなければ、仕事じゃない」の2冊を読みましたが、共著ということで藤田氏個人のことは少ない印象でしたが、本書はそれがギュッと詰まっている感じで、とてもサイバーエージェントの藤田社長を知ることができた印象です。

 他にも「起業家」とか「藤田晋の成長論」「藤田晋の仕事学_自己成長を促す77の新セオリー」とか、他にも何冊かあるようなので、機会があれば手にとって見ようと思います。

2月25冊目_2025年36冊目