「夢をかなえるゾウ」の著者である水野敬也さんの本です。「夢を叶えるゾウ」1から4も読んだし、ゼロも読みました。みんなとても面白かった。象の顔をした神様ガネーシャが登場して関西弁で教えを説いていく。そんなストーリーで有りました。
本書もエッセンスはほぼ同じです。ガネーシャは登場しませんが、フランスの文豪スタンダールが登場します。スタンダールとは1842年没のフランスの小説家で「赤と黒」を書いた方です。
ストーリーはこんなかんじです。
万平聡子は父が起こした「事件」のせいで、子供のころ心を病んでいて精神科でも治療を受けています。稼いでいる図書館に素敵な男性があらわれました。
どうやれば近づけるのか。そんなこと悩んでいると「恋愛論」の本を開いた時、著者でもあるフランスの文豪スタンダールが現れる。
そして聡子に、恋愛のてほどきをしていきます。「恋愛において男はあまりにも容易な成功を軽蔑」「男は向こうからくれるものをありがたがらない」「美は看板として必要」「大切なポイントは結晶作用」
内容は「夢をかなえるゾウ」同様、とても笑える内容ですが、恋愛論についてなかなか深い学びを頂くことができました。
聡子は抗不安剤に「パックン」と名前をつけていて会話するのですが、ガネーシャのような関西弁をしゃべり、聡子を要所要所で励ましたりします。
50過ぎのおっさんが恋愛論の本を読んでも、役に立つとは思えませんが、とりあえず楽しませてくれ、勇気を持って行動しなければ何も変わらない。そんなことを再確認できる一冊で有りました。
フランス文学の「赤と黒」など読んだことも無ければ、読もうと思ったことはありませんが、機会があったらいつか手にとってみたいと思います。
2月7冊目_2025年18冊目