数学に苦手意識を持っている人の多くは、その前段階である算数を丸暗記で切り抜けてきた可能性が高いという。そのため、大人になって数学的な思考力が必要になった時、なかなか答えを見出すことができない。
本書では暗記の算数を捨て、理解力を身につけるため、読み物としておもしろい算数を紹介しています。
私は算数レベルは特に問題ないし、算数を暗記で覚えた記憶はありませんが、本書を読んでそうだったのか。なるほど。そんな風に思わせてくれることがたくさんありました。
私は社長になる前は、普通に測量もしていたし、建設業界に入った時はまだ今ほどパソコンも普及していなかったため、測量するのに必須だった、サイン・コサイン・タンジェントも未だに理解しています。
黄金比というのはよく聞きますが、白銀比について紹介されていました。黄金比は「1 : 1.618」ですが、白銀比は「1:1.4142」。この比率は普段使っている紙の「A4」や「B5」などの縦横比であり、半分に切っても同じ縦横比になるので「√2」→「1.4142」だという。
台形の面積の求め方についても触れていた。私は「(上底+下底)×高さ÷2」からして、台形を2つくつけた大きい平行四辺形で計算して半分するんだと思っていた。そうではなく、対角線を引いて右の三角形と左の三角形をの面積を加えるとのことだった。「上底×高さ÷2+下底×高さ÷2」を変形させたものだという。
学生の頃は数学にあまり苦手意識は持っていませんでしたが、中学生の頃に読めれば、もっと深く数学を理解出来たのではないかと、考えさせてくれた一冊でありました。
12月7冊目_2024年222冊目