ほんまでっかTVによく出ている著者。「SDGsの大嘘」「平等バカ-原則平等に縛られる日本社会の異常を問う」に続いて3冊目です。
テレビでみかける著者は、顔がとても浮かぶので、とても頭に入って来やすいのは前書同様の印象です。
「老人を無理やり働かせるのはやめよう」という節がありました。 30年前から分かっていた年金の破綻。財源が破綻することはもはや自明なので、政府は、近い将来、平均寿命が100歳になるといったウソ話を吹聴し、高齢者を働かせ、なるべく年金を支払わないで済むような制度を作ることを画策している。
企業は60歳から65歳までの希望者全員に雇用義務がある。企業の選択肢としては、定年延長、定年廃止、契約社員などでの再雇用、の三つ。
企業は義務というので、仕方なく政府の言うことを聞いているだけで、実は雇いたくない人もいるだろうし、雇用するにしてもなるべく安い給料で雇いたい。
働く方も年金が思うように出ないので、嫌々働いている人も多い。企業が、高給を支払っても雇用したいという人はごく少数。
今までのように、決められた仕事を正確にこなすタイプの仕事は、しばらくたてば不要になり、こういったタイプの働き方に適応している大部分の老人は、実は企業の戦力としては完全に不必要で、雇用すればお荷物になることは目に見えている。
企業に負担をかける老人雇用義務より、少ない雇用人員で企業の効率化を進めて黒字を膨らませて、法人税率を値上げしてその金を年金の財源にする方が、企業も老人もハッピーになれる。
こんなことが書かれていました。私の会社もご多分に漏れず、定年は70歳にして定年後も再雇用という形で働いてもらっている人が何人かいます。
再雇用しないで効率的にしたいという、そんな意図は全く無く、単純に新しい雇用を出来ないので、ベテランに頑張ってほしいという、そんな現実が存在します。
そして「何もしないより、毎日なにかやらなければならない!」そんな状況は本人のためにもなると思っている。
私は経営者なので普通のサラリーマンとは少し感覚は違うかも知れませんが、長期の休みはまぁまぁ苦痛です。毎日なにか、やらなければならない。そんな環境があったほうが生活のリズムが整うというか。そんな感じでしょうか。
まぁ一番の原因は、明日なにもやることが無いと酒を飲みすぎることだと思います。今週末も来週末もすべて予定が入っています。会社は暇ですが、私はとても忙しいけど「まぁいいか!」そんなことを考えさせて頂きました。(笑)
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