2004年刊行と言う事で古さは隠しきれませんが、20年前にこれくらいの知識を知ることができれば、今の自分はちょっと違う世界にいれたのではないか。そんなことを思わせてくれる内容でありました。
第二次世界大戦後、日本はアメリカの言いなりになり、好き放題やられていたと言うのが、率直な感想だろうか。
それを防いだり、改善する政治的な努力を行った政権は、ほとんど無いような感じです。戦後の高度成長を果たし経済力が世界第2位になったときでも、裏ではアメリカに支配されていた。
本書にはレーガンの頃の話が結構出てきます。私のイメージでは、レーガンで思いつくのは「ロンヤス関係」と呼ばれる、中曽根との深い関係性ですが、その上辺の関係性の裏ではどのようなことが進展していたのか。
世界標準を盾にアメリカンルールを日本に強要する。建築家の資格で中国を受入れ、世界を主導し日本を排除するような行動。震災後の建築基準法を改正させたと言われる米国公文書など。全く聞いたこともないようなことがたくさんありました。
本書の帯にはこのようなことが書かれています。石原慎太郎氏激賞「関岡英之氏の『拒否できない日本』なる著書を読んで、今日の日米関係の本質を改めて認識し愕然とさせられた。」
アメリカの外圧によりルールを変え、どんどん不利になっていく日本。本書の書かれた時期と今もあまり変わっていないような印象は隠せない。
日本が生き残っていくためにも、戦略的な思想を抱え、国民を引っ張っていくリーダーや政治家など、マスコミに負けないで頑張って欲しい。そんなエールを送ろうと思います。笑
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