日本の報道ではツイッターの買収劇に代表されるように、過激な発言や強引な経営手法が注目されている印象がある。私はイーロン・マスクの本を何冊か読んでいますが、日本の報道はきっとあまりイーロン・マスクについて、日本国民に知ってほしくないのでは無いか。そんな印象が湧くくらい、イーロン・マスクはすごい。笑
私の個人的な大袈裟な見解だと思って流してください。トヨタの社長が、ロケットを飛ばす会社。ソーラー発電をする会社。トンネルを掘る会社。それらのすべてが世界最王手。そのトップ。そんな人だと思っていいだろう。
更に、イーロン・マスクがすごいのは、経営者として強引な手法ばかりではなく、エンジニアとしても、会社を牽引していくエピソードがとても常人レベルでは考えられない印象です。
工事を受注したので担当技術者を配置します。いつまでに完成しろと命令します。担当者は無理だといいます。お前はクビだといって自分が工事を担当して、期限内に完成します。笑
私の会社で例えてみます。笑
重機のオペレーターに、今週中にここまでやれと命令します。オペレーターは無理だというので、クビにして自分がオペレーターをしてやってみせます。
そんな経営者はそうそういないでしょう。そんなことを世界トップレベルで実現させているのが、イーロン・マスクなのです。
よくスティーブ・ジョブスと対比して語られているものはありますが、ジョブスは、ウォズニアックとのありえないほどのパワハラで成し遂げる偉業が多い印象がありますが、イーロン・マスクは単独で「ジョブス&ウォズニアック」と、いってもいいほどの印象です。
本書には登場しませんでしたが、他の本でイーロン・マスクを表現する象徴する言葉がある。「鷹の目と蟻の目」
宇宙に目を向け、人類が火星に移住するビジョンを語る傍ら、テスラのドアハンドルのデザインに対し、徹底的なこだわりを発揮し強烈なパワハラを発情する。
規模は全然違うけれど、社長だからそんなことはしなくてイイ。口を出さなくてもイイ。そんなのは社長の仕事じゃ無い。そんなことこそ、首を突っ込んで煮詰めて行くことが、こんな変化が激しい時代だからこそ大事なのでは無いか。そんなことを思わせてくれる本書でありました。
社長はそんなことしなくてイイと、思っている社員は多いかも知れない。それはあなたの尺度であり、そんな固定概念にとらわれないことこそ、これから生き残れる経営者になって行けるのでは無いか。自分は、なりたい。・・・そんな風に痛感できる本書でありました。笑
This is the 13th book in March and the 58th in 2024.