本書では「仕事をしない」「仕事ができない」地方議員の腹立たしい実態を明らかにし、議員報酬や活動の内容について、さまざまな方面から紹介されています。
「議員の悩みを解消してくれるサポート事業」という節がある。
民間の研究団体が2014年から地方議員からのニーズを受けて、新しいサポート事業を開発し、全国各地の市議会議員にチラシを郵送。
「日々お忙しい市議会議員の方がたのために」と書かれたそのチラシには、「あなたの提案で、市政が動く! 変わる!」とのキャッチコピー。
郵送されたチラシは、市議会議員の一般質問用の資料や原稿要旨を提供するサービス通知。もちろん有料で、値段は質問1項目で6900円。2項目だと12800円と、注文数が増えるごとに単価がやすくなるように割引されている。
希望の質問項目を注文すれば、ピンポイントでその項目に関する各種情報を市議の元に郵送。
チラシには、
「良い答弁を引き出せる → 実績が上がる!」
「ひと味違う、深みのある質問 → 評価も上がる!」
「いままで、誰にも聞けなかった → 悩み解消!」
と、書いてあるという。
自分が議会でする発言を、金を払って考えてもらう。
飛びついた議員はたくさんいたと、書いてありましたが、宮古市議会に利用者がいないことを祈りたいと思います。笑
著者は地方自治の取材を始めて四半世紀経ち、いまも、全国津々浦々を訪ね歩き、いろんな方の話に耳を傾けているという。
各地で必ずといってよいほど話題になるのが、地方議会や地方議員。それも議会や議員への不満や怒り、嘆き、あきらめといったネガティブなことばかり。
「高給を手にしながら役割を果たしていない」と誰もが異口同音に地方議員を厳しく批判する。
議会が住民にとって役に立っていないと考えるのならば、役に立つ議会に変える努力をするべきだという。
ダメな議員は退場させ、本来の仕事をする人に変える。 候補者にお眼鏡にかなった人がいないなら、「この人ならば」という人を探し出して立候補をお願いしたらどうか。
それがかなわないなら、ご自分が出馬することもありではないかと説いています。
まさに「文句があるなら自分でやれ!」と言った感じでしょうか。
ワタシはやりたくないので、文句を言うのは極力、避けようと思います。笑
16 th in July / 199 th in 2023