風俗嬢の見えない孤立 / 角間惇一郎


風俗の世界の課題は「入口」ではなく

「出口」にあるという。

世間は「入口」にだけ注目する傾向がある。

貧困、借金苦、家族問題、男女関係という

望まない不幸系もあれば、

留学資金、学費捻出、夢実現のためなど、

前向きにお金欲しさに入る人もいる。

店により違いはあると思うが、

労働法上は日雇いで、雇用保険や健康保険など、

ある店などほとんど無い。

稼げているうちは良いが、

風俗には加齢による40歳の壁がある。

40歳で辞めたとして、あと40年も人生は残されている。

その風俗による体験は、

一般就労のキャリアアップとは程遠く、

履歴書にも記載不能な経験になっている。

著者は夜の仕事を引退した後、

「風俗嬢のセカンドキャリア支援」を行っているという。

彼女たちのセカンドキャリアは困難だが、

過去にとらわれない社会や会社が、

彼女たちのセカンドキャリア形成に寄与できれば、

それは数十万人の労働創出になると著者はいう。

本書は2017年発行です。

ここ6年で就業事情はだいぶ変わっているのかもしれない。笑

実際にレビューでは、

風俗キャストは昼職でも引く手あまた。この本はウソしか書いてない。 

夜の仕事はコミュニケーション力が高くないとできません。

とか、書いてるのを見かけた。笑

実際に私の会社に風俗経験しか無い、

40歳の女性が面接に来たら、どうするのか。笑

少し、妄想してしまいました。笑

28 th in June / 177 th in 2023