潜入ルポ アマゾン帝国の闇 / 横田増生


Amazonは如何に税金を払わない策を練る。唯一追求した国会議員がいた。自民党参議院議員『三原じゅん子』笑

アルバイトは正社員を「アマゾン様」と呼ぶ。

日本では、アマゾンの動きを熱心に追及するメディアはほとんど見当たらず、アマゾンの野放図な経済活動にくさびを打ち込もうとする官僚や政治家もほとんどいない。

果たして、このままでいいのか。

日本は、アマゾンの便利さを享受している間に、Amazonに飲み込まれていく。

筆者は自ら倉庫でピッキングのアルバイトで潜入し、稼働条件や働いている人達の状況が詳細に綴られています。

印象的だったのは、1日25000歩も歩く重労働。現場で人が死んでも、次の日の朝礼で全く話題に出さない、労災かくし体質。端末で監視される過酷な労働とペナルティ。

自分もAmazonは便利に使わせてもらっているが、このような人たちの支えにより成り立っているのかと思うと、少し利用するのを控えようかと思うレベルです。

倉庫潜入の他、配送業者やマーケットプレイスの出品者からも、取材を重ねて、Amazonの強欲な利益追求に疑問を投げかけています。

そして如何に税金を払わないタメに様々な策を練っているか、詳細に語られています。しかし、声を大にして訴えているのは、三原じゅん子くらい。笑

Amazonの3本の収益柱は、マーケットプレイス、AWS、アマゾンプライム。

そして一番収益性をあげているのが「AWS」で、これは他社に先駆けていた先行有利性が一番大きいためだという。

これを見て思い出したのが、リクルートの江副浩正さんです。

30年以上前に知識産業社会、コンピューター・ネットワークの時代がやってくる。そう考え、東大、京大の理工系の学生を大量採用。コンピューター・エンジニアを中途採用し、ニューヨークとロンドン、そして日本の川崎に巨大コンピューター基地を作り、3つの拠点を国際回線で結んで金融機関などにサービスを提供しようとしていた。

1980年代の後半から今のAWSの様なサービスを構想していたのは、江副さんの本を読むと必ず出てくるエピソードです。少し早すぎましたね。笑 もう少し遅かったら、GAFAの中に「R」が入っていたはずだと、何かの本で読みました。笑

そして私が知らなかった「フェイク・レビュー」の世界。

私はそうでも無いが、Amazonで商品を購入するとき、レビューを参考にする人は多い。そのため、レビューがない商品は売れにくい。

そんな商品に対して、タダで商品をあげるのでレビューを書いて欲しいと、お願いする人がいるという。その商品を受け取りレビューを書く。その行動を「ゼロ円仕入れ」と言って、もらった商品をオークションやメルカリに出品し収入を得ている人がいるという。

Facebookのグループで多いと書いてあったので、検索して見たらたしかに出てくる。最初はやり取りして商品を送って来るが、猛者になると定期的に勝手にたくさんの商品が届く人すらいる。

依頼者は中国系の人が多く、日本人からのレビューがなければ日本では商品は絶対に売れないと思い、そんな行動をしているのだという。

レビューの半分は嘘だと思ったほうが良いという。

出品者は口を揃えて言っていました。

Amazonは恐ろしい。

それに比べて楽天やYahooは良い。

私はAmazonが多いですが、

これからスタンスを考え直したいと思います。笑

33 th in May / 139 th in 2023