「無知の知」最強説! 知らないことを知っているか。笑
日本と台湾の二人の著者が「哲学は人が生きるために役立つもの」という感じで、12名の哲学者の思想について解説されています。
①_ソクラテス
②_プラトン
③_アリストテレス
④_デカルト
⑤_ヒューム
⑥_カント
⑦_ショーペンハウアー
⑧_ミル
⑨_ニーチェ
⑩_ソシュール
⑪_フロム
⑫_サルトル
名前くらいはみんな知っているが、思想を知っているのは最近何冊か読んだ、ニーチェくらいだろうか。笑
ソクラテスは有名だが、その文献はほとんどなく、弟子のアリストテレスが書き残してくれたので、後世に繋がっているのだという。豆知識が知れてよかった。笑
そして、心に響いたのは本書の冒頭から出て来る、先日別の本で知ったソクラテスの「無知の知」だろうか。笑
そもそも「自分は知らないのだ」という認識を持てないと学びはスタートしない。「知」の段階は4段階ある。
①_知らないことを知らない
②_知らないことを知っている
③_知っていることを知っている
④_知っていることを知らない
「知らないことを知らない」という状態はスタート以前。「知らない」ということすら「知らない」ので、学びへの欲求や必要性は生まれない。
ネットで調べればわかるので、本は読まないと言う人がたくさんいる。最初にネットで知り得たあなたの情報は正しいのか。
知れば知るほど「自分は知らない」と不安になるので、「知らないことを知っている人」はネットに安易に発信しない。「知らないことを知らない人」ほど、自分が最初に知りえた情報をひけらかす。
齋藤孝は「読書する人だけがたどり着ける場所」で「1テーマ5冊でランクA」と言っていた。私も同じ関連本を5冊くらい読むときがあるが、1冊だけでは感じ取れなかった「知」を得た感覚を味わうときがある。
その事柄について「知っていることを知っている」感覚に近づいたのかも知れないが、それはごく一部のことであって、いつまでも「知らないことを知っている」と、謙虚に学び続けたいものですね。笑
21 th in May / 127 th in 2023