「空気」を読んでも従わない: 生き苦しさからラクになる / 鴻上尚史


「世間」と「社会」という考え方。

日本は昔から「世間」の中で生きていた。

小さい集落ですべてのものを共存する必要があった。

外国は狩猟採集生活のため単独行動になりがちで「世間」は生まれなかった。

今の日本では「世間」は中途半端に壊れているが、

「空気」ということばで存在する。

「世間」を作る5つのルール。

・年上がえらい

・同じ時間を生きるのが大切

・贈り物が大切

・仲間はずれを作る

・ミステリアス

強力な「世間」との戦い方。

・同調圧力

・自分を大切に

・仲間はずれを恐れない

コミュニティ(世間)には結束を深める目的のため、仲間はずれを自然につくるメカニズムが存在するという。

部活のようにライバル校を標的にするような、仲間はずれであれば問題ないが、自分が当事者になってしまう可能性はある。

たった一つの「世間」ではなく、いろいろな「世間」に属していれば、1つのコミュニティで仲間はずれになっても、逃げ道にもなれば、俯瞰的に見つめることも出来る。加えて深く考えることも可能になる。

他の人が書いたレビューを見ると「中学生の時に読みたかった」「子供に読ませたい」など、こんなことを書いている人が多い。

私も全く同感ですが、様々なコミュニティに属するものとして、本書で学んだことを肝に命じながら、いろいろな人と接して行こうと思います。笑

13 th in May / 118 th in 2023