今日、会社が倒産した―16人の企業倒産ドキュメンタリー / 増田明利

日本の企業総数は約420万社で99%が中小零細企業。

そこで働く人たちは全労働者の70%と言われている。

本来であれば、自分の務める会社の倒産に対して、

警戒しておかなければならないのに、

多くの人は関心を持っていない。

これは危険なことだという。

私は経営者なので倒産という言葉の当事者です。

こんな出来事があれば。こんな状況になると。

倒産するのではないか。

そんな恐怖と日々戦っているが、雇われている側は、自分の勤めている会社がある日、倒産し失業する。そんな想定は全くしていない。そうなったらどうなるのか。そんな情報が世の中には少ないので、書籍化したかったのだという。

今後、本格的に景気が回復に向かうのかは未知数だし、

資源高、震災の影響など中小零細企業を取り巻く経営環境は

まったく改善されていない。

倒産件数の増加が懸念されるところだが、

会社はどのような道筋で衰退していくのか。

会社が潰れると社員の生活はどうなるのか、会社を潰した経営者はどうなるのか、明るい話ではないが少しばかり実態を知っていれば「もしも」のときにわずかでも役立てて欲しいと著者はいう。

あなたが当事者になる可能性はゼロではない。

自分も含めてです。笑

著者が、危ない会社のサインを紹介しています。
 

・在庫に極端な増減がある 

・支払期日前より売掛金を回収するようになる 

・採算を度外視した安売りをしている 

・来社するお客さんに提供するお茶やコーヒーの質が落ちた 

・慣例だった社内行事が取り止めになる 

・メインバンクや取引銀行に変更があった 

・会社の資産に対して新しく抵当権が設定された 

・不動産の担保権者に個人名が入っている 

・営業のトップや経理責任者が退職する 

・社長・役員間に対立があり、中枢の人事異動が激しい 

・同族経営の場合、親兄弟や親族間で争いが起きはじめた 

・番頭的な役員や古参社員が辞める 

・ワンマン社長に仕えていたイエスマンや腰巾着社員が辞める 

・社員が出勤してくる前に幹部たちが会議をしている 

・事務所やトイレが汚い 

・事務機器や車などのリース品が回収された 

・社長が居留守を使うようになった 

・社長の友人と名乗る人からの電話が来るようになる 

・社長が不在がちだったり、連絡が取れないことがある 

・融通手形が出回っている  

・訴訟案件を抱えている

・取引先の担当者が上司と一緒に訪ねてくる 

・税務署、社会保険事務所、健康保険組合などから頻繁に電話がかかってくる  

・メインバンクの担当者が頻繁に訪ねてくる  

・顧問弁護士、顧問税理士、経営コンサルタントなどが訪れるようになった  

・給料の分割払いや遅配が発生した  

このような事態に陥ると残念なことだが、早ければ2~3ヵ月、持っても1年以内に何らかの法的処理に移行したり、経営者が雲隠れして事実上の倒産となる可能性が高いという。笑

私が現在、思いつくのは、「メインバンクの担当者が頻繁に訪ねてくる」くらいだろうか。

それは明らかに金策の話より、世間話をするのに、楽しい相手、場所なんじゃね。笑

そんな風に思っている。笑

事実、私より、嫁とムスメとばかり話して、私はいなくても問題ないようだ。笑

「危ない会社のサイン」

出さないように。

出さなくても済むように。

日々精進したいと思います。笑

6 th in ​​April / 77 th in 2023