貧乏はお金持ち「雇われない生き方」で格差社会を逆転する / 橘玲

日本社会の雇用制度や社会保障制度に対する問題提起。

現在の終身雇用制度に対して疑問を持ち、

マイクロ法人という手段を使って

自己責任の精神を取り戻すことが必要だと説いています。

映画館の比喩を用いた「終身雇用劇場」

日本社会における終身雇用制度の問題点。

非常にわかりやすい。笑

こんな記述がありました。

オーナー経営の地方の建設会社。ある二代目社長の話を聞く機会を得た。彼は従業員の福利厚生のためにサラリーマン法人化の導入を試みていた。希望する社員は雇用契約から業務委託契約に変更できるが、仕事内容も含めそれ以外の条件はこれまでと変わらず、法人化のメリットだけを享受できるという有利な提案だったが、なんど説明しても一人の応募者もなかったという。サラリーマンが独立を躊躇する最大の理由は、雇用の安定が失われるのを恐れるからだ。

社長の気持ちもわかるし社員の気持ちもわかる。笑

法人になれば、税引き前に使えるお金はあるが、

サラリーマンが税引前に使えるお金はほぼない。

その代償は面倒くさくて不安定。笑

「マイクロ法人」という聞き慣れない言葉。

サザエさんの磯野家がもしマイクロ法人になったら。

そんな想定も非常にわかりやすく書かれています。

法人。個人。お金。税金。経費。サラリー。

多方面から色々考えさせてくれる1冊でありました。

2 th in ​​April / 73 th in 2023