ストレス脳/アンデシュ・ハンセン

著者の「スマホ脳」を読んだのは去年の夏。

「人間の進化に基づいた見地」から人類はもともと狩猟し、群れを成し移動生活をしていた。自分の生命を守る為、捕食生物から逃げる。狩りをするため移動する。

スマホを利用することで、本来しなければならないことができなくなる。

特に運動(移動)することが大事。「脳」がテーマかと思えば、まさかの散歩推奨本。

そんな印象でした。

本書は題名の通り、それらが引き起こす「ストレス」についてたくさん教えをいただくことが出来ました。笑

人間は快適に生きるためではなく、生き残るために進化してきた。

カロリーを欲したときにすぐ摂取出来る。人類20万年の歴史の中、そんな現代は一瞬でしか無い。

食える時は食いまくり、横になりカロリーを消費しないようにする。動きたくないのが本能だという。

かつて人類は、ライオンに食われたり、他人に殺されたり、疫病に倒れたり、死なないで生き延びる努力をしてきた。

子孫を残す年齢まで生き延びた人間同士が子供を作れた、自分の存在は奇跡的であることをまず自覚するべきだという。

そして、自分の先祖は生き残るための壮絶な戦いに負けなかった。

自分は時代に適応して進化した人間たちの子孫である。

そのために必要だったのが「ストレス」だという。

ライオンに食われないように草むらで怯えたり、

疫病に倒れたくないため、人と接するのを避けたりする。

そんな「心配性」というか「おっかながり」笑

生き延びる上では、とても重要なことだという。

現代の食料を始めとする満足感は、人類の歴史の中で考えると、あり得ないくらい充実しているのに、なぜ心のそこから幸せと思えないのか。なぜ、将来が心配でしょうがないのか。

不安を抱くことが出来るのが進化している証拠だという。

そんなメカニズムを痛感させられる内容でありました。

なぜ自分はこんな心配性で不安、ネガティブなのか。

ポジティブな奴らがウザい。笑 

そんな風に思っている人が、本書を読めば。

私の方が進化してるのよ。笑

お前の子孫は滅びるわよ。笑

そんな風に思えることでしょう。笑

11 th in January / 11 th in 2023