古の武術から学ぶ 老境との向き合い方 /甲野善紀

著者の存在をよく覚えていることがある。

桑田真澄が肘にメスを入れたあと、武術の教えを仰ぎ復帰後好成績をあげた。ストイックな桑田真澄と共に、教えている姿がとても神秘的な人だったの覚えている。

著者は72歳で、運動能力の衰えがあるが、年を重ねた今のほうが技ができる状態にあるという。人間はどんな感覚を、どう使い動くのか。次第にわかってきて、技が改良されていく。著者の技は今までで最も使えるようになり、さらに進展し続ける。

なにか印象的な動画は無いだろうか。You Tubeで探して見つけたのが下の動画です。

須藤元気がうつ伏せで、裏返されないようにしている状態を、いともかんたんに裏返しにしています。

私は柔道経験者なのでよくわかりますます、うつ伏せで抵抗している状態を裏返すのは結構たいへんだし、動画の様に持ち上げて裏返すなんて、仮に須藤元気が力を抜いていたとしても凄すぎます。笑

入り口は武術をいうことから始まりますが、それをいかに日々の生活の中で考え、日常の場面に役立てるか。

昨日の自分よりも、今日の自分のほうが出来る。

情けない老人になっていないか。

身体の感覚を取り戻す。

武術を生活に生かす。

人生を助けてくれる「技」

死ぬその時まで納得して生きるために。

そのようなことについて書かれています。

これほどの動きを出来る今。自分が20代、30代の頃の72歳の著者に会ったら、一晩中眠れないほど興奮して驚くだろうと言っています。

私も50代半ばまで来てしまいました。笑

本書を参考にして「死ぬその時」が納得できるよう精進しようと思います。笑

14 th in December / 360th in 2022