「宮台真司」をぶっとばせ!―“終わらない日常”批判 / 諸富祥彦,トランスパーソナルな仲間たち

11月29日、東京都立大学の南大沢キャンパスで襲われた宮台真司。どんな人かと思い、興味が出たのでミーハー読書です。「経営リーダーのための社会システム論 構造的問題と僕らの未来 / 宮台 真司,野田 智義」は大分前に購入済みでしたが、さっぱり面白くなかったので読了できていなかった。笑

なにか違うのを読んでみようと探したら、第三者が語る宮台真司の本があったので読んでみる。笑

本書は10人の筆者による、彼の発言や論理に関する論評が語られています。

こんな言葉で始まります。

今、日本でこの男ほど、その鮮やかな理論で人々をうならせ、また同時に、反発を買いまくっている人もいない。どんなに批判を食らおうともひるむことなく、次々と斬新かつ大胆なプランを提示していくその姿は、学者として、また男として、かなり理想に近い。素直に、カッコイイとさえ思う。

とりわけ〝終わらない日常〟という基本コンセプトは鮮やか。この言葉一つで、この世紀末の時代に、私たち日本人が漠然と抱えている生活感覚を掴んだ気になれる。気だるい平和。果てし無く続く退屈。それなりに楽しくて、それなりにつまらない。そんな日常がただどこまでも果てし無く続いていく。

ブルセラ/援助交際の女子高校生たちに〝終わらない日常〟をまったりと生きる知恵を学べとか。

専業主婦を廃止せよとか。

 売春やクスリは、ただ頭ごなしに禁止するのでなく、それに対する自己決定能力を育てよとか。

宮台氏がこんなことを言っている動画を見た。

暴力に屈するという形で展示をやめれば、テロに屈することと同じでね。テロリスト、あるいは暴力に訴えようと脅そうとする人を勇気付けてしまうんですね。絶対やってはいけない禁じ手のはずなんです。

暴力に屈してはいませんが、襲われてしまうという、事件は起きてしまいました。必然的に私の様に興味を持つ人間もいるわけで、本書は第三者が宮台氏について語るという内容でしたが、宮台氏本人の著書もなにか読んでみましょうね。笑

1 th in December / 347 th in 2022