著者を生で見た時のことを今でも覚えている。
岩手県営野球場にプロが来たとき、
近所の松園に住んでいたこともあり、
父がプロ野球好きだったので、
何回か見に行った記憶がある。
自分の年齢から推測すると、多分、日ハム時代だったのだろう。
江夏が投げた記憶があり、
岩手県営野球場の一塁側のベンチで
試合中なのにタバコを吸っていた。笑
それ以外の記憶があまりないという。笑
現代は10勝出来る投手と中継ぎ。そして安定感のあるセットアッパー。ピッチャーは完全に分業制になっている。エースを必要としていない。そんな野球になっているという。
エースと呼べるのは「ダルビッシュ」と「杉内」だけだ。
2012年発行の本書ですが、10年たった今も活躍し続けるダルビッシュは、本当に偉大ですね。
江夏の思う「エース論」が展開されています。
その他、自分のエピソードも踏まえ、さまざまな投手についての分析を加えながら語られています。
田淵の捕球が下手くそすぎてイジめた話とか。
堀内にカーブを教えろと頼んで手を見せられてあきらめたとか。
野村に革命を起こすと言われ抑えになったとか。
監督で4番のキャッチャー野村に投げづらかったとか。
落合と麻雀し助言したら次のシーズンから化けたとか。
日本の野球には球数制限は合わないとか。
藤川がセットアッパーになれたのは奇跡だとか。
岩瀬と谷繁は落合の作品だとか。
優勝争いしないのに「守護神」言うなとか。
考えないで成功したのは江川だけとか。
野茂はコントロールが悪いから成功したとか。
野球の本を何冊も、立て続けに読んでいるせいもあると思いますが、オモロすぎました。笑 そして違う本で出てくる重複するエピソードなど、違う視点を感じ取れることは、やはり読書の醍醐味ですね。笑
エピローグはこんな言葉で締めています。
大事なのは「工夫と決断力」そして「運」に恵まれることだという。
なにかに挑戦や行動することも、工夫から始まる決断であり、失敗することも決断によって創出された体験となる。工夫を求めるからこそ創出する出会いもあり、運に恵まれる可能性も大きくなる。
「工夫と決断力から得られる運」
なかなか哲学めいているではないか。笑
運が悪いと不平ばかり言わないで「工夫と決断」できるオッサンでありたいものですね。
今日はどうやれば酒が美味くなる「工夫」
明日は休みなので定量を打開する「決断」
嫁に怒られない「運」にかけてみようと思います。
38 th in November / 343 th in 2022