古田敦也は「直角に曲がる」と言い、
野村克也も「私が見た中でナンバーワン」と感嘆。
「高速スライダー」を武器にプロ野球界を席巻。
1993年。4月下旬〜7月頭までしか出場出来ず、
2ヶ月半だけで7勝2敗・防御率0.91。
松井秀喜を抑えて新人王。
元ヤクルトスワローズ伝説の投手・伊藤智仁。
鮮烈なデビューを飾った伊藤だったが、
その後は度重なる故障。
長期離脱、過酷なリハビリ。
一度はカンバックするも、
再び壊れる肩。
30時間にもおよぶ伊藤智仁へのインタビュー。
野村克也、古田敦也、岡林洋一、石井一久、
由規、篠塚和典、立浪和義ら当時のチームメイトや対戦相手、
さらにはアマチュア時代の恩師や家族など、
総勢20名以上の関係者から明かされる真実。
おみごと。笑
みんな伊藤智仁さんが大好きになれるはず。
人生の苦難に遭遇したときのバイブルになる。
そんな風に思えるほど、とても素晴らしい1冊だと思います。笑
伊藤智仁さんには出版依頼がたくさんあったと言うが、本書が初めての書籍だという。許可した理由が「長谷川さんだから」著者と伊藤の関係性や信頼関係を感じ、そんな著者がいだく野球と伊藤智仁に対しての、熱量がとても感じ取れることが出来ました。
「伊藤智仁がナンバーワンの投手」ということは私が読んだ野村の本にも書いてあったし、古田はじめチームメイトや、対戦相手たちも同じようなことを言っているYouTubeも沢山ありました。
私は特に野球に熱狂していた時代があるわけでは無いが、ヤクルト「悲運のエース」という報道はたくさん見た覚えがある。
本書でも語られていましたが、WIKIにも載っている記録がある。
負け試合における1試合最多奪三振:16
(1993年6月9日、対ジャイアンツ)
9回裏二死に篠塚和典からサヨナラ本塁打を打たれ敗戦投手
この篠塚のホームランについては、江川のYouTubeをはじめいろいろなところで語り継がれる記録ですが、今まで読んだどんな本やYouTubeより臨場感たっぷりに堪能することが出来ました。
最近、野球関連ばかり読んでいるので、どの本に何が書いてあったとか、詳細なことは忘れてしまうのはしょうがない。しかし、エピソードとして重複した記述があると、それを多方面から見れるという疑似体験できたような気がして、なんだかとても得した気分になれました。笑
36 th in November / 341 th in 2022