公務員バッシングが多い中、公務員擁護をする側の本です。著者は元文部科学省のキャリア官僚ということで、地方公共団体の市役所職員とかとは、少し違うような気がしますが、自分の思ったイメージや、報道されているより悪い部分もあるということがなんとなく理解できた気がします。
お役所は民間に比べて、とても恵まれていると言われている一方で悲惨な部分が報道されていないと嘆いています。築30年超の宿舎が4割以上あるということで、そんな宿舎の写真も紹介されています。確かにオンボロでした。笑
マスコミが伝える役所には、間違いや幻想も存在する。役所に就職するという人気がある一方で、その分、理不尽なバッシングを受ける時がある。
例えば、宮古市役所職員がなにかして、マスコミに叩かれたとする。世間は宮古市役所職員はみんなダメと言うレッテルを貼ってしまう。
日本のどこかで建設会社の社員がなにか事件をおこしても、ほぼ私は何も影響を受けることはない。
それくらい、公的だからこそ、バッシングの対象になると範囲が広すぎて可愛そうと、そんな事すら気の毒に思う。笑
役人の待遇は本当にオイシイのか?
役所は税金をムダ遣いするのか?
リスクや責任をとらない理由はなぜ?
具体的な実例や資料など。公務員の実像をよく知ることが出来ました。
公務員を「バッシング」と「養護」という選択肢。
世間から受け入れられるのは、もちろん前者だとは思いますが、人気のなさそうな後者の本書。普段から公務員とお仕事でも付き合いはあるので、自分の懐を深める意味でも、大変勉強になりました。
読書の新しいジャンルに「公務員」というやつを加えようと思います。笑
27 th in September / 265 th in 2022