貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか /加谷珪一

とりあえず、コピペ。笑

新型コロナウイルスの感染拡大で危機に直面する日本経済。政府の経済対策は諸外国と比べて貧弱で、日本の国力の低下ぶりを露呈した。実は、欧米だけでなくアジア諸国と比較しても、日本は賃金も物価も低水準。訪日外国人が増えたのも安いもの目当て、日本が貧しくて「安い国」になっていたからだ。さらに近年は、企業の競争力ほか多方面で国際的な地位も低下していた。新型コロナショックの追い打ちで、いまや先進国としての地位も危うい日本。国は、個人は、何をすべきか? データで示す衝撃の現実と生き残りのための提言。

コピペ、終わり。笑

現在ワイドショーで騒がれている、物価が高くなった原因は「円安」と「ウクライナ」のせい?? そんな風に安直に考えている人に是非読んで欲しいと思えるような1冊です。現在の日本を知るうえでとても参考になると思います。

日本の現状は皆さんが思っているより「はるか下の貧しさ」になっていることを説き、なぜ貧しくなったのか。金利や為替の説明など。とてもわかり易く解説されています。

アジア諸国の経済力が増して生活が豊かになる。しかし、資源の総量は変わらない。需要と供給の関係で価格が上昇するのは子供でも考えればわかる。

全て国産の材料で作られている商品だけなら問題ないが、そんな商品などほとんど無いだろう。ここ1年の円安で顕著に現れただけで、外国の資源を使っている以上、物価の上昇は当たり前といえば当たり前です。

日本は人手不足を解消するため「外国人技能実習制度」という「なんちゃって移民制度」を行っている。ベトナム、中国、フィリピン、インドネシアなどから沢山の人達が来日し、日本の労働力として活躍してもらっている。

ここ30年成長できない「安くなった日本」でもまだ必要としてくれている、ありがたい人達なのです。しかし、母国は成長し続けているため、日本に来る必要性が将来無くなることは、安易に予想が出来ることです。実際、中国からの実習生は減り続けている。

来てくれなければ、私達の便利な生活が成り立たないどころか、日本人がアジア諸国に出稼ぎに行くような時代が来るのではないかと著者は説いています。

ITエンジニアの世界など、日本より諸外国企業の方が賃金が高いので、そちらを選んでいる人は実際沢山いるという。

日本は迷走をしながらどうなってしまうのか。解決策はあるのか。自分は何が出来るのか。とてもいい情報を仕入れたという満足感に反し、将来に対してとても不安感を与えてくれるそんな1冊でありました。笑

覚えた言葉をメモしておく。笑

「ブタ積み」とは日銀当座預金において、法定準備預金額を越える部分(超過準備)のことをいいます。 銀行業界で使われる俗称で、準備預金制度において、対象となる金融機関が日本銀行に預けなくてもよい資金を無利子の当座預金に無駄に積み上げている状態を指し、その語源は、花札(おいちょかぶ)の価値のない数字の「0(ブタ)」に由来。

14th in September / 252th in 2022