日本をダメにした財務省と経団連の欺瞞 /三橋貴明

ここ最近、#円安 の状況を嘆くワイドショーが多い。

単純に100円が150円になったとしよう。

1.5倍でしか無い。

しかしメディアの報道では、日本の3〜5倍程度だという、そんな報道をする。円とドルとの関係だけで、数倍になるわけはない。しかし、そんな報道、メディアはしない。

国民は認識するべき時が来ている。

単純に「日本は安い国」になっている。

バブル時代、海外旅行すると物価の安さに感激して買い物をする。私の世代では経験があることでしょう。それが今の日本で海外から訪れる旅行者の中で起きている。ただ、それだけです。

繰り返しますが、それは「日本が安くなっている」から。

「インバウンド」というまやかしの言葉で、海外旅行者に先人が大事に受け継いでくれた観光という資源を、海外に安売りしている。自国の人が楽しみ尽くし、もう見る人がいないから海外へ。そんな思想ならまだしも、自国の人がまだ見ていない資源なのに他国に安く提供して得れる小銭をアテにする。おかしすぎると著者は説く。

日本でココ30年、値段が上がったものは何があるのか。

そして60年前から、値段が上がったものは何があるのか。

60年前からは倍増しているのに、

30年前からは変わっていない。

そんなものが数多く存在する。

それが他国では、日本で起きた60年前から30年前の物価変動がが、ここ30年起きているだけで日本がただ単に乗り遅れているのです。そんな風に思うとワイドショーも冷静に見れるし、もっと根本的なことに触れて欲しい。そんなふうに思えるくらい、多方面から学べる本書でありました。笑

13th in September / 251th in 2022