不合理だらけの日本スポーツ界/河田剛

NCAAのスタンフォード大学でアメリカンフットボール部コーチを務める著者。

日本のスポーツ界は、著しくアメリカより遅れていることを、自らの体験をもとにおかれている環境から始まり手法、お金にまつわるものまで、様々ないろんな体験を交え紹介されています。

スタンフォード大学のアメフト部だけで年間60億円の売上を稼いでいる。その売上、収入が大学の講師獲得や研究費用に充てられている。スポーツを通じた経済効果が機能していることなど。

大学の中に3万人も収容するスタジアムがあったり、

コーチの報酬が何億円など。

日本の学生スポーツ会では考えられないようなことばかりです。笑

特に感じたことが、選手のセカンドキャリアを重視する。

現役選手を引退した後の人生が圧倒的に長い。

仕組みとして学業が出来なければ、スポーツ出来ないし、学びたい欲求があれば、そんな費用は必ず援助を得れるシステムが存在する。それは引退後の人生のため。

また、競技後の人生に影響がありそうなことがあると、引退すら命じられる。

脳しんとうを数回体験した選手を引退させるエピソードが紹介してありました。

脳しんとうは回数を重ねると「死」につながる恐れがあるのだという。

私は、高校時代柔道の試合でたった1回経験はあるが、そんなの知らんかった。笑

セカンドキャリアに関する記述は一部でしかありませんが、

全てにおいて、私の体験と比べるのはどうかと思いますが、

アメリカの最先端とは違いすぎる。笑 そんな印象です。

著者はこのようなことを書いていました。

「もしアメリカに相撲があったら」

日本のスポーツ界を否定する上で頻繁に相撲界が登場します。

それくらい著者から見る「相撲界」はおかしいという。

不合理な練習や食事。セカンドキャリアは「ちゃんこ屋」のみ。笑

私は常々、思っていることがある。

「力士は早死する」

それくらい、力士の生活は体に良くないはず。笑

力士の話を読んでいて、思い出すことがあった。

先日読んだ「実録 レイプ裁判 法廷で暴かれた犯行現場/宇野津光緒」に同性愛者の親方に毎日体を求められ、その反動でレイプ事件を起こした力士の話が紹介されていました。

アメリカ最先端スポーツの話なのに、

レイプの本を思い出してしまうという。笑

変な読書の連鎖になってしまいました。笑

17th in August / 228th in 2022