日本にも様々な格差が存在する社会になった。
年収。学歴。会社。住居。男と女。顔。出身地など。
しかしその格差の中には、他国から見ると全然悩む必要の無いバカバカしいものが多い。
本書ではそんなバカらしい格差について、原因を考え分析しどうしたら良いのか提言してくれます。
著者ならではの非常に的確。そして歯切れのいい切り口で、
それでいて、どこか優しさの感じられる。
なんか読んでいて心地よい文章が綴られています。笑
日本には様々なバカ格差があるが、本当に問題なのは、格差があることを自覚していない人があまりにも多いことだと言う。
その反面、
日本では格差が広がった広がったと言われてはいますが、それでも世界的に見るとまだまだ平等な国だと著者は言っています。
「日本は今後発展途上国になる」などと、過激なことを言っている人たちもいますが、日本人の教育レベルやインフラの水準を見る限り、そこまでひどいことになるとは思わない。
国力というのはその国の人たちの教育レベルや倫理のレベルで決まる。
日本はまだまだレベルが高いと著者は説いています。
そして、ほかの先進国と比べてよくわかるのは、他の先進国では日本に比べてはるかに格差が大きいという。
本書では「階層移動」という言葉で表現されていますが、日本はそれに恵まれた国だと言う。
ようするに「貧乏でも金持ちになれる」そんな国。これほど国民全員が学ぶ機会に恵まれ、努力すれば金持ちになれるチャンスがある国はない。
一番、階層移動が難しい国になったのが、アメリカ。昔は「アメリカンドリーム」という時代があったが今ではとても難しいと言う。
アメリカ、ヨーロッパなど。確かに良いこともたくさんあるだろう。
それはそれで良いが、裏には耐えられない嫌なこともあるのでは。
外国が良く見えるのは、しょうがないかも知れませんが、あらためて自分のおかれた環境を見つめて、感謝できるおじさんでありたいものですね。笑
25th in July / 205th in 2022