ノンフィクション作家である著者が、ある精神科病院の「長期療養型」病棟への入院体験をもとに、「社会的入院」の真実を明るみに出す。
「社会的入院」とは、「本来の治療目的で病院に入院しているのではなく、治療の必要がなくなったにもかかわらず、生活条件が整っていないために長期入院を続けている状態、またはその状態の患者のこと」を意味する。
元々は高齢入院者を指す用語だったが、いつしか精神病院における長期入院者にその意味が転化されたという。
厚生労働省の推計では、その数、七万二千人。しかし、これは各病院の主治医の主観によるもので、二十万人に及ぶのではないかという調査結果もあるという。
著者が入院したところには、40年も前から入院していた人もいた・・・。
「ひどい精神病院」の暴露的なことだけではなく、日本の精神科医療が抱える問題、また社会の中にいる精神病者に向けられる感情など、様々な視点で描かれています。
外国から見ると信じられないような「日本の精神科医療」とは一体何なのか?
様々な本を読むと精神病を患う問題は、人間が弱くなっている、ワクチン接種など。
内的原因を問題死している書籍が多いですが、実際は精神病患者をでっち上げ、来た患者は離さない。
本書で精神病院の医師が患者の事を「固定資産」と表現する記述がありました。
安易に精神病院に行くのはおっかねーがね。笑
そんな事を思わせてくれる1冊でありました。笑
2th in June/160th in 2022