日本の電力全体の中で水力発電の占める割合は
少なくなってきているが
長い歴史を持った発電方式であり資源の少ない日本にとって
今後も大切にしていくべき重要な国産エネルギーだという。
日本はエネルギー資源のほとんどを輸入に頼っている現状。
しかし水力発電は、自然環境の中で発生した雨や雪などの水環境を利用した、
他国からの輸入に頼ることのない
「純国産エネルギー資源」
石油や石炭、天然ガスといった化石燃料には限りはあるが、
水力発電は半永久に利用できる電源と言っても良い。
河川がたくさんあり、海に囲まれ水資源が豊富な日本では、
昔から活用されてきた。
大型のダム建造には巨額の費用がかかることと、
新たにダムを造れる場所はほとんどなく、
これ以上大規模なダムを造るのが難しくなっている。
そんな中、注目が集まっているのが「中小水力発電」だという。
河川の流水を利用するだけでなく農業用水や上下水道を利用するケースもある。
地元で発電した電力を地元で消費するという、
電力の地産地消が可能であり、地域活性化を促進する役割も担っていると言える。
先日読んだ「小水力発電が地域を救う―日本を明るくする広大なフロンティア(中島大 著)」にも書いてあったとおりです。笑
規模の小さい「小水力発電」は小さな川や用水路でも発電でき、
なにより環境に与える影響も少ないため、
これからのエネルギー源として期待が持たれているという。
特長、メリットとしては次のものが挙げられる。
・事前調査や土木工事が比較的簡単。
・量産化が進めば経済性が良くなると期待。
・発電量変動が少ないので年間を通し安定的。
・設備利用率を70%と高く設計出来る。太陽光発電は12%程。
・半永久に利用できる電源で再生可能で純国産。
100年以上前に作られて現役でまだ発電する施設はたくさんある。
北朝鮮にも80年前に日本統治時代作られたダムが現役で発電を続ける。
先日読んだ「水力発電が日本を救うー今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせる/竹村公太郎」でも書かれていたがダムの寿命は半永久的だという。
再生可能エネルギーといえばすぐ頭に浮かぶのは太陽光。
各家から始まり、メガソーラーなどと呼ばれる大規模ながたくさんある。
私は色々な本を読んで知っている事実として、
イーロン・マスクもリサイクするする為に多額を投じているが、
太陽光パネルはリサイクル方法が全くと言っていいほど
確立していない。笑
20年後に太陽光パネルの不法投棄が社会問題になると予想するひとすら存在する。
水力発電は、現在から未来へ、子供たち世代へ引き継いでいくべき大切な財産と言えるのでは無いかと著者は説く。
初期の設備投資は必要だが、発電設備の運用や管理維持にはさほどコストがかからない。
ますます興味が出てきたので、また違う本も読んで見ましょうね。笑
11th in May / 143th in 2022