小水力発電の大きな可能性について多くの実例をもとに
「山村を活性化し人々を元気にする」
そんな希望を与えてくれる内容でありました。
「山村の建設会社は小電力発電で生き残れ」
そんな章がある。
小水力発電には幾つかの特徴があるが、
その一つとして地元の建設会社と相性が良いという。
都会の人にはピンと来ないかもしれないが、
山村にとって重機(建設用大型機械)を持った
建設会社はとても重要なポジションだと言う。
いいぞ。いいぞ。笑
小水力発電では建設業の得意な分野をいろいろと活かせる面がある。
工事は自分たち出来るし、発電所のメンテナンスも
建設業のノウハウを使うことが出来る。
もし災害があった場合にもすぐに自分たちで復旧することができる。
安定収入があることも重要。建設業は大きな仕事を取る可能性がある反面、仕事を取れないこともあり、どうしても売り上げに波がある。しかし社員には一定の給料を払い続けなければならない。給料の他にも固定費はたくさんある。
著者にお礼のメールを出そうかと思うレベルです。笑
建設会社と小水力事業の相性が良い3つの理由があると言う。
1つ目は、小水力発電所の建設は半分から7割が土木工事。
2つ目に、水力発電では災害復旧が非常に重要。小水力発電所の経営計画立案で災害リスクの計算をしていて復旧工事に必要な費用より、工事期間中の運転停止による逸失利益(機会損失)のほうが大きいことに気付いたという。
3つ目は、小水力発電計画実現のカギとなるのは、経営感覚のあるリーダーの有無で、小水力発電に長年関わってきて、つくづく感じるのは、計画を推進するリーダーが最も重要だという。
200KWクラスの小水力発電施設を作るには建設費は2億程度。
金融機関と融資交渉や行政手続きや電力会社との交渉など。
設計の発注や水車メーカーの選定など。
建設会社の普段の業務と近い内容のためハードルは低いと言う。笑
立案から収益開始まで4〜5年。借金2億。
具体的数字を見ると、腰が引けるレベルですね。笑
小水力発電を企画。地域の賛同。お金の工面。
そして地域にお金が落ちるような仕組みづくり。
過疎化した山村地域だからこそ、
作れる「日本のフロンティア」
もっと多方面から勉強して見ようと思います。笑
4th in May / 136th in 2022