朝9時10分までにしっかり儲ける板読み投資術/坂本慎太郎

「板」とは「板情報」のことで、

値段ごとに「売り」「買い」の注文数が表示されたもの。

本書では「板」の基本から「板読み力」を高める練習方法、板読み投資に適した銘柄の見つけ方、具体的な買い方・売り方、リスク管理法、板読み投資の実践テクニックなど、著者の経験にもとづいた投資手法をあますことなく紹介されています。

板情報の読み方さえ理解すれば、他のテクニカル指標の見方など知らなくてもいいといっても過言ではありません。と書いてありますが、著者の経歴から見ればわかりやすのかも知れませんが、私には難解過ぎました。笑

著者は証券会社でディーラーとして「かんぽ」のファンドマネージャーに転職した経緯を紹介しています。

「ディーラー」と「ファンドマネージャー」

私には本書を読むまで全く区別が付きませんでしたが、

著者によると大分違うということを知ることが出来ました。笑

短期思考のディーラー。長期思考のファンドマネージャー。ディーラーからファンドマネージャーへの転職、その逆も厳しいという。

ファンドマネージャーはやってみたいディーラーはけっこういる。ただ、ディーラーからファンドマネージャーになるための転職活動はほぼ全員がなぜか落ちる。この転職が成功した人は周りに一人もいなかったという。

就職試験を受けに行くと「短期売買をやっていた人は、基本的にわが社の考えにそぐわない」同じ株式投資をする仕事ではあるが、ファンドマネージャーはより長期的な思考に基づいてポジションを取るので、ディーラーのように短期的な思考では、ファンドマネージャーがやっているスタイルの投資はできない。

違う分野から見ると、同じ仕事に見える職種でも、より細分化されている。そんな事を感じることが出来ました。

私達、建設会社でも共通項はあるかも知れない。

私は土木の世界に30年以上従事しているが、

建築は素人に毛が生えたレベルと言っても良い。笑

普通の人と決定的に違うのは、わからない事を聞ける人がイッパイいると言った程度だろうか。笑

一般の人は「建設」と言うカテゴリーで見るかも知れないが、

実際は「土木」と「建築」は違う。

そんな自分の属さないカテゴリーを感じさせてくれ、

大変勉強になる1冊でありました。笑

3th in May / 135th in 2022