リーマンショック後の2009年に書かれた本書。
ビジネス書は極力新しい物を
読むようにしていますが、
たまには昔のものを読むのも
良いものですね。笑
当時、メディアで語られていた
経済情勢について
思い出させてくれる
そんな1冊でありました。
企業は追い詰められる
経済状態になると、
「自分さえ良ければ」という
「病」を発動するという。
どんなに内部留保があろうが、
雇用の維持確保に使おうとはしない。
「他者に対して思いやるべき」ではないのか。
そんな風に著者は説く。
しかし200年以上もの間、
維持された資本主義の基本原理。
資本主義で考えれば
当たり前ではないのか。
そんな風に思う。
ここ何年、
メディアで語られたのを
聞いたことが無い、
震災前によく聞いた言葉を思い出す。
「デフレスパイラル」
①需要減退→②物価下落→③企業採算悪化→④リストラ人員整理→⑤所得減少→①さらなる需要減退という形でデフレが進行する。
この5つのどれかが衰退すると、
他の4つも引きづられ悪循環になる。
震災前はこの需要を創造するために
様々な政策が取られていた。
2009 年4月に導入された「エコカー補助金」や
2011年7月までにと義務化された「地デジ化」など
その時の時代背景や報道など。
自分の記憶とはまだ別次元で思い出す。
読書により「今」を感じることの大事さは
いつも感じますが、
むかしの「点」なのか「世相」なのか。
それらを思い出させてくれる、
読書の有効性。
すごく体感することが出来ました。
15th in March / 97th in 2022