農業消滅/鈴木宣弘

日本の現在の食料自給率は38パーセントと低い。

私たちの体を動かすエネルギーは3分の2。

海外に依存している。

輸出規制などにより食料輸入がストップ。

種や飼料などの生産資材が海外から運べなくなり、

価格の高騰にさらされれば。

日本人はいったい、どうなってしまうのか。

このような事態は現実に起こりつつある。

いつ価格高騰や食べ物が手に入らないという

そんな事態に見舞われてもおかしくない。

こんな中で日本の農業の現状は・・・

輸出し買って欲しいものがあるという欲望から

諸外国のわがままを受け入れてしまい

競争力が著しく低下している。

そんな要因もあり、

高齢化による担い手不足。

耕作作放棄地の増加。

消滅する集落も存在する。

いま頑張ってくれている農家がいつまで耐えられるのか。

食料こそが国民の命の源である。

生産を担う農業を、あまりにも軽視してきたのではないか。

安価な輸入品が溢れているのは、

私たちがあまりにも安い食品ばかりを

求めてきた結果なのではないか。

そんなメカニズムと実態について、

多方面から渡り細部まで語られています。

農薬。遺伝子組換やゲノム編集。

種子法など。

なんとなくニュースで聞いたことがある程度の

キーワードについて。

なぜメディアでは掘り下げる事をしないのか。

そんなダークな世界を感じ取れることが出来ます。

自分の口に入れるものが安くなって幸せ。

安直な考えで食品を選ぶ、

そんな姿勢を少しでも改めなければならないのでは。

大変勉強になりました。笑

6th in March / 88th in 2022