超高齢社会だから急成長する日本経済 2030年にGDP700兆円のニッポン/鈴木将之

2030年に3割が65歳以上になる日本。

2000兆円にもなる個人金融資産の6割、

1200兆円は高齢者が所有する。

墓場まで持っていこうとは思っていない。

新しい高齢者の消費が日本経済を爆発させる。

そのようなことが語られています。

「高齢者向き」にと展開する新しいサービスは、

そもそも高齢者と思っていない高齢者には

響かないのだという。

自分は戦後の日本を支えてきた。

様々なムーブメントの先端を走っていたのに、

年寄り扱いされるのは嫌悪感すら存在する。

高齢でカネを持ってはいるが、

あの世には持って行けないので使わせる。笑

「チャレンジ消費」

こんな言葉を目にして腑に落ちる。

若い時、現役の時はやろうと思っても、

ヒマも金もなかった行動をする。

そんな消費があるという。

ピアノを弾いてみたい。

スポーツカーを転がしたい。

ハーレーで日本全国を旅したい。

家庭菜園など。。。

本には記述はありませんでしたが、

イロモノ的な行動に消費を求める人も

いるかも知れませんね。笑

若い人が居ないから。

そんな事を嘆く人。

私も含めてたくさんいる。笑

日本は超高齢者社会の世界のトップランナーです。

世界の中でこんな体験ができるのは、

日本が人類史上初めてであり、

これからの世界のモデルとなれる。

そんなノウハウを蓄積できるのではないか。

そんな風に著者は説く。

日本の社会保障は世界の中でも恵まれていると言われている。

だからこそ達成できた、

海外に提供できる。

そんなサービスを生み出すチャンスなのではないか。

「若い人がいない」などと嘆く人は存在する。

そんな人は人口分布など知ろうともしない。

そんなことを嘆くより、

日本はもう違うフェーズに入っている。

そして定年などという期限を区切られて

自分が労働しない選択肢を望んでいない。

そんな人が多い現実がある日本。

様々な要素を踏まえても、

世界のトップランナーになるチャンス。

そんな前向きに考えさせてくれる

1冊でありました。笑

5th in March / 87th in 2022