建設業界 DX革命/小柳卓蔵

私の会社とは規模も形態も何もかも違うけれど、

新潟の地場で建設業を営む著者。

書籍化=大会社 というイメージで読み進めましたが、

普通に岩手県内もある、そんな規模の建設会社。

そんなお話でございました。笑

建設業が昔から抱える問題。

担い手不足。時代遅れ。3K。

あげればきりがない。笑

それは未だに解決出来ていないことが多い。

そんな中、紆余曲折しながら、

従業員や社会により良い環境を提供したい。

そんな思いで邁進して行く姿には、

爪の垢を煎じて飲みたいレベルです。笑

地方建設業は社会インフラには必要不可欠。

絶対に無くてはならないもの。

自分もその様に思っているが、

高齢化や人材不足など、環境のせいにしていないか。

もっと仕組やニーズを、臨機応変に対応させて

行かなければならないだろう。

そんな事を考えさせられ、大変勉強になりました。笑

冒頭で「除雪」について著者は触れています。

以下引用です。笑

私は「使命だからやる」としか言いようがないのです。断る選択肢もありますし、実際に不可能であれば断るしかありませんが、私たちの会社には作業できる人たちがいますし、作業するための機械もあります。「我々がやらなければ誰がやる」という使命感で、私たちは除雪作業をしていますし、他の災害対応もしているのです。


 きれいごとではありません。使命感のある仕事にはやりがいがあるというのも、私たちが災害対応を続けている大きな理由です。クレームを言う人もいるかもしれません。ですが除雪をすることで、あの家のおじいちゃん・おばあちゃん、この家の夫婦や子どもたちが助かるのだと思うとそれだけでやる気になります。面と向かってお礼は言われなくても、笑顔を見るだけで元気をもらえるのです。また、熟練の技を使いたいという欲求もあります。せっかく身につけた技術は、それを使えると思うだけでワクワクするものです。


 そういう人たちに建設業界は支えられています。そして実際に住民の役にも立っています。建設業界もそのなかにいる私たちの会社も必要なのです。受け継いでいかなければなりません。


 そのためには、2つのことを同時に成し遂げなければなりません。1つは、建設業を若い人たちが望んで入ってくるような業界にすることです。「お洒落で楽しい業界」にまでイメージを向上していかないと、存続は難しいのです。


 もう1つは、熟練作業者に頼らなくても、誰でも作業ができるようにすることです。その手段が技術革新です。実際、他の製造業では熟練工の技術をAIに継承することも行われ始めていました。除雪作業でいえば、どこに段差があるかをAIに記憶させることで人間よりも精度の高い作業をするようになるかもしれません。除雪機械の自動運転や遠隔操作も可能になるはずです。災害対応だけでなく、本業である建設そのものにも世間があっと驚くような技術革新があったらどんなにいいことか──。

酒を飲みながら書いているので、めんどくさくて引用してしまいましたが・・・笑

また、読み返して見ようと思います。笑