甲子園は通過点です~勝利至上主義と決別した男たち/氏原 英明

岩手県民なら誰でも覚えていると思う。

佐々木朗希。2019年7月。
岩手県予選決勝戦の対花巻東高校戦。
「故障予防のため」という理由で、
投手・打者とも出場回避。
チームは敗れた。

このエピソードから始まっています。

最近、よく耳にする「球数制限」

25年前、野茂がメジャーに行ったとき、先発しながら100球で降板する姿に、先発完投主流だった当時の日本人は、全く違う野球文化があることを知った。

しかし、まだまだ高校野球ではエース1人で何試合も投げ抜く姿をみるし、それを美化する風潮があるのも事実です。そんな現在の状況に著者は警笛を鳴らしています。

私は野球のことはよくわかりませんが、金属バットをやめるだけで投手の投球数も減るという。また、高校野球からプロを目指す上では金属バットに対する慣れも弊害になったり、怪我の原因になるという。

指導者もまだまだ古い考えの人が多く、新しい取り組みには前向きにはならない。今のプロ達や海外ではどんなことが行われているのか。そんなことを語る高校野球の監督などあまりいないと言う。

大谷翔平、菊池雄星、佐々木朗希
花巻東の佐々木監督が大分登場します。

菊池雄星がメジャー球団には日本人のトレーナーが結構在籍している。これは日本のトレーナーのレベルが高いと言うことだ。そんな風に証言している。

指導者の意識改革は必要なのでしょうが、トレーナーから始まる。そんなスポーツ界の改革があるのかも知れませんね。

接骨院とかやっている人に、是非。

読んでほしいものですね。笑