2030「文化GDP」世界1位の日本/福原秀己


日本はギネスブックで世界最古の国家と認定。

いまの「中国」より2600年くらい古いという。

国体が維持できたのは、地勢的条件で他民族からの侵略を妨げたことや、民族的対立や宗教的複雑性がなく、国内に決定的な分裂が生じることがなかったことの帰結なのだと言う。

そのため、日本では前代の文化を全否定する必要がなく、そのまま引き継いでいくことに何の不都合もなかった。

歴史において過去の否定がなかったおかげで、コンテンツを生み出し、それをさらに育て、蓄えていくことができた。

コンテンツにとって、これほど恵まれた歴史的環境を持った国はないのだと言う。

日本は当たりくじを持っている。

ずっと前から持っているが、うまく換金できていない。

その価値に気づいていない。

コンテンツという当たりくじ。

あるのに換金できない日本。

ワシントンの美術館。

北斎のコレクション多数あり美術館の目玉になっている。

価値を見出したコレクターが、換金システムに変換させたのだと言う。

国内市場が大きい日本と小さい韓国。

国内市場が小さいからこそ海外進出をベースに考える。

なるほど(笑)

『YOUは何しに日本へ?』

訪日外国人が目指してやって来る「日本」

彼らが語る「日本」は我々日本人でさえ知らなかったり、

気づかなかったりする「魅力」にあふれていることに驚く。

日本は、実に「クール」なのだ。

日本もまだまだ捨てたもんじゃない。

さらに、他国が真似ようと頑張ったところで、

もう他国の手が届かない頂点いる日本。

コンテンツは世界最高峰。

もっともっと。

誇りを持ちましょう。

そんな風に思わせてくれる読書となりました(笑)