「一人で生きる」が当たり前になる社会/荒川和久,中野信子


人口動態は、「多産多死」→「多産少死」→「少産少死」→「少産多死」という順番で確実に推移する。

一人暮らしが全体世帯の4割を超え、離別・死別を含む独身生活者が15歳以上の人口の半分になると言う。

そうしたソロ社会化は不可避で、日本に限らず、いずれ全世界的に波及するとのこと。

未婚化・少子化・高齢化・人口減少などなど、メディアではその手の話題が出るたびに、「日本の政治が悪い」と非難するが、誰が政権をとろうが、どんな少子化対策を施そうが、この流れは止められない。

ソロ社会、個人化する社会は、決して絶望の未来では無い。

結婚して子を産み育てる人がいなくなることは無い。

どんなことがあっても恋愛をする人はいる。

同時に、未婚でも、子を産まない人生であっても、それが価値のない人生を意味するものではない。

結婚しようがしまいが、子を産もうが産むまいが、誰かと一緒に暮らしていようが一人暮らしだろうが、私たちは一人ひとりが新たなコミュニティを構築していく。

そんな内容でございました。

世間の概念では、独身は悪い。子供をたくさん作ることは良いこと。

そんな風に語られることが多い。

しかし、それは「少産少死」が終わった今。

「少産多死」の人口動態に変化するのは必然なのに、

「多産少死」時代の考えを押し付けているだけで

自然の摂理に反する行動を望んでいるだけ。

そんな風に考えることも出来る。

狩りに行って獲物を捕れない男は失格。

今の時代にそのような考えを若者に押し付けているのと、同じかもしれない。

よく、独身の人が孤独死しないように伴侶を探す。

そんな言葉で自分が独身であることを悔いる人がいる。

しかし、実際は配偶者を先に亡くした者が孤独死するだけで、

根っからの独身は準備するのでなかなか孤独死しないと言う。笑

人口増加を前提に何事も考えられていた経済活動ではありますが、

人類の半分が「ソロエコノミー」になる可能性。

食糧問題など考えれば、それは成熟社会に行く過程なのかもしれない。

少なくとも独身者に対し「結婚したほうが良い」「子どもがいたほうが良い」そう思うのはやめよう。

そんな事を考えさせられました。

そして、結婚しない独身者たちへ。笑

人口動態の進化する過程では、私達の様な妻帯者より、

新しいジェネレーションです。

4Gと5Gくらい違うはず???

自信を持って欲しいと思います。笑